昨年の暮れに栃木県足利市付近を通った時に、道路わきによく目につく看板があった。
それは『たつ吉とり重弁当』。
じつはこの時はこの少し前に『登利平』の足利店で鶏肉弁当を買って食べたばかりであった。
同じ鶏肉弁当をまた食べるわけにはいかないので、たつ吉は次の機会にしようと思っていた。
今回はここが目的でやってきた。
渡良瀬川の北側の道なので場所はわかりやすい。
閉店時間も午後8時なのでこれにも間に合った。
ここも登利平と同じ鶏肉関係が主要なメニューだ。
ここで栃木県、群馬県は鶏肉の消費量が多いのかと思って調べてみたら、そうでもなくだいたい全国平均くらいだった。
鶏肉消費は九州各県が圧倒的に多く、数々の鶏肉料理もある。
ここで注文したのはスタンダードメニューであるとり重弁当。
680円はリーズナブルな値段だ。
この店は店内でも食べれるようにテーブルと椅子が用意されてあった。
ただ店に来る客は大部分が持ち帰りで、家族分くらいがよく売れていく。
弁当箱に入ったものを受け取り店内で食べた。
単品のスープもあったので、これを追加注文した。
日本でこうした薄めのスープは珍しい。
中華店などはたいてい醤油味のスープだが、これは薄い塩味だろうか。
中は肉厚の鶏肉が弁当全体を覆っている。
食べた肉は柔らかい。胸肉だろうか。
あまり脂はない。ただやわらかいので非常に食べやすい。
たぶんこれは部位はどこかわからないが、若鶏の肉だろう。
固い部分がほとんどないので食感はよく、すぐには出かみ切れる。
甘い味がつけてあるのでおいしく食べられる。
これがもも肉なのか胸肉なのかはよくわからないし、また部位別のメニューはない。
自分はもも肉は良いが、胸肉はあっさりしていてあまり好きではない。
この店はチェーン展開しておりこの栃木県西部地方と群馬県東部地方(桐生など)に6店舗展開しているようだが、群馬県前橋の登利平に比べれば圧倒的に規模は小さい。
しかしおいしさでは両者拮抗していると思う。