一昨日の土曜日に埼玉県久喜市に行く用事があったので、そのついでにと思い、近くの加須市の冷汁うどんと栃木県足利市のポテト入り焼きそばを食べようと思って行ってみた。
久喜市での用は午後4時ごろに終わったのでそのあと、加須(かぞ)へと急いだ。
車で30分くらいである。
加須市は埼玉県東北部にあるが、近年の市町村合併により市域は広く、何と利根川を越えて渡良瀬遊水池にまで入り込んでいる(北川辺地区)。
さらに群馬、栃木、茨城の3県と県境を接する珍しい市町村だ。
それに千葉県を入れてこの付近は県境が複雑に入り組んでいる。
これはケンミンSHOWでもよく話題になる。
この加須の名物といえば加須うどん。
北関東小麦ベルト地帯の一角をなし、江戸時代からうどんが作られている。
さてその加須うどんの中で『冷汁うどん』を出す店が多い。
冷汁は江戸時代より、武蔵野国の農村で、主に夏季に作られていた即席料理であり、全国各地にも同じ料理がある。
宮崎県の冷汁(ひやしる)が一番有名である。
味は味噌である。
冷めた味噌汁でもなく、最初から水で溶いた味噌を使う。
宮崎県の冷汁もそうであるが、埼玉県でも冷汁うどんは、農林水産省の指定する埼玉県の農山漁村の郷土料理となっている。
この冷汁うどんを出す店として有名なのが、久喜市内にある『子亀』という店である。
実はここには3年前にも行ったことがあり、そのことも記事にしている。
もう味などは忘れてしまったので、もう一回行くことにした。
今回久喜よりここについたのは、午後4時半ごろ。
何だか店がやっているような気配はない。
そして店の前に張り紙があった。
それは『本日は貸切』。
どこかの団体が忘年会でもやっているのだろうか。
残念ながらダメだった。
近くにもう一つ有名うどん店があるので、そこの前まで行ってみたら、オープンは5時とのことで、しばらく待たなければならない。
次に足利に行く予定もあったので、ここもあきらめた。
ちなみに前回行ったときの冷汁うどんの写真はこれだ。
結構単純でごてごてしていない。
冷汁に定番のキュウリもつけてある。
ねぎの薬味の下にたれがあった。
濃縮された味噌だれだ。
腰が強く味のない真っ白なうどんに濃いたれを少しだけつければちょうど良いくらいになる。でも今回は食べていない。
次に羽生より利根川を越えて栃木県足利市に入った。
今度は焼きそば店を探した。
いくつか事前にネット検索で調べておいたところに行ってみたが、いずれもよく場所がわからない。
理由は店そのものがそんなに目立たないということと、もう営業時間が終わって閉まっているということだ。
灯りなどが付いていないと車の中からではなかなかわからない。
相当足利市内を車でうろうろしたが、全く見つけることができなかった。
ここである教訓を思い出した。
まず地方の飲食店は終わる時間が早いということだ。
よくテレビの旅グルメ番組で行ってみたけど閉まっていたというケースも多い。
地方は暗くなると通りから人通りがなくなる。
ラーメン店などは遅くまでやっていると思っているとそうでもない場合が多い。
喜多方や佐野でさえそうである。
8時までには確実に終わっている。
個人のうどん店などはさらに早い。
都市の駅前の飲食店の感覚で考えないほうがよい。
営業時間ではとても丸亀製麺やはなまるうどん、山田うどん、さらに中華では幸楽苑や日高、バーミアンなどには勝てない。
足利焼きそばは一応業界団体はあるようだが、店の前にのぼりが立っていない。
これも店がわからない原因の一つだ。
さらに適当に中華店に入ったところで、そこがポテト焼きそばを出すかどうかも分からない。
一応ポテト焼きそばは次のようなものだ。
屋台焼きそばにポテトが入っているようだ。
足利は室町幕府を作った清和源氏の八幡太郎源義家につながる足利氏が発祥したところなので、祭りのときに行けば当然この焼きそばがあるだろう。
ということで今回は二つとも失敗だった。
教訓としては昼間に行くということだろう。




