ハイブリッド、電気自動車、燃料電池車など様々な次世代省エネ自動車が、続々と世に出ている今日、日産は2年前にガソリンエンジンでの発電による電動モーター車であるをe-powerノートを発売した。
このところの販売台数は絶好調で、トヨタのプリウスやアクアを抑え、現在第1位を保っている。
何かと問題の多い日産の中で唯一の明るい材料となっている。
レンタカーにも採用されていると聞いて、試乗もかねてさっそく日産沖縄より予約を入れておいた。
シーズンオフのせいかもあるかもしれないが、値段は意外と安く、一日3000円、二日で6000円であった。
プラスのガソリン代は予想だが、多分ないに等しいと思っていた。
日産レンタカー那覇支店は、国道58号線の松山にあった。
松山といえば昔から何聞こえた那覇の歓楽街。
しかし借りに行ったのはまだ日の明るいときだったので、あまりそういう雰囲気はよくわからない。
さてここからのスタートとなった。
このe-powerノートは見かけでは他の小型車と比べても違いなどは全く分からない。
ただドアの下の方に貼ってあるあまり目立たないこの文字により判断できる。
ただこれだけである。
日産レンタカー那覇店を出ると、国道58号線を北に向かった。
美浜アメリカンビレッジに行くためである。
でもこの車ハイテク車とはいえ、他の車と運転の感じはあまり違わない。
小さいタイプの車にしては静かな方かなと思った。
アクセルを踏めばパワーも結構出る。
坂道を登れないなどということはありえない。
全く普通だ。普通でないことを探す方が難しいくらいだ。
目の前の速度計などの横に、発電状態を表示するモニターがあった。
これだけが目まぐるしく動いている。
発電の状態、今起動している動力、電気の移動の様子などが矢印や点灯などで刻々と表示さている。
時々だがエンジンが動いている音が聞こえる。
そうするとエンジンからバッテリーへの電気の移動の矢印が掲示される。
(これは充電器。もう一つ車体の下にあるそうだが、その時に動くだけの電力が供給できればよいので小さいもので済んでいる。)
時々しか発電しないのだ。
これが高燃費の原因か。
普通のガソリン車と違って常にエンジンが動いているわけではないのだ。
ということは同時に交差点などでは自動的にアイドリングストップとなる。
またブレーキをかけた時、減速しているとき、下り坂でエンジンブレーキがかかっているときなどは、矢印が逆方向になり、モーターからバッテリーへの充電が行われている。
電力の回生というやつだ。
(左が発電機のガソリンエンジン。時々しか回らない。)
今度はモーターが発電器となる。
普通のガソリン車でもこの回生はあるが、それはバッテリーに充電されるだけで動力とは全く関係がない。
車体が小さいということもあるが、運転はエスティマよりしやすい。
また駐車場などで他の車と接近した時などは、どうやら警告音らしきものがなっているようだ。
自動運転の機能などはない。
これは余りぶつかる可能性の低い車だと思った。
レンタカーを返す前にはガソリンスタンドに行く。
問題は燃費だ。
走った距離は二日間で120キロ。
パネルの燃費表示には24キロと出ていた。
高速には入っていない。那覇の市街地と一般国道は中部沖縄市と南部糸満市の間。
ガソリン代は正確には覚えていないが、1000円でおつりがあった。
多分6リットルくらい。
これは恐るべき燃費の良さだ。
自分のエスティマなら、燃費7キロで15リットルくらいはかかる。
3倍も違う。
自分なら高速道路で80キロの巡航速度で、燃費35キロの自信はある。
日産セレナにもこのe-power車が新発売されたという。
自動運転のレベル、あるいは金額とも合わせ次には何にしようかと考えている。
スタンド充電式の電気自動車は自分の考えではだめだと思っている。
従ってそれはガソリンで動くハイブリッド(e-powerもこの一部)であることには間違いない。