アヒージョについては最近まで知らなかった。
スペインでも食べたことはない。
しかしスーパーにはダイショー、ハウスなどからアヒージョの素という粉末の味付け材料が売っているのは知っている。
これのレシピを写真などで見ると、オリーブオイルの中にエビやタコ、野菜などを入れて揚げる料理、日本でいえば串カツや揚げ物食べ放題のようなものと思っていた。
スペインフェスタにもこのアヒージョを出す店があった。
ここで一つ本場のアヒージョを買ってみよう。
机の上には完成されたアヒージョが並んでいる。
オリーブオイル漬けである。
エビやキノコ、トマトなどの材料がオリーブオイルの中に入っている。
でも揚げ物の食べ放題のようなその場で揚げるものとはちょっと違うと思った。
エビのアヒージョを買った。
エビが十分にオリーブ油の中に浮いている。
油、オリーブ油の独特の香りや味は好きなのでおいしいのは言うまでもない。
家に帰ってからこのアヒージョについて調べてみたら、自分の思っていたこととは違っていた。
まずアヒージョとはニンニクのことで、オリーブ油を使った揚げ物料理という意味ではない。
要するにニンニクをしみこませた多めのオリーブ油で調理をするタパス(小皿料理)の一つだということである。
そのためあまりオリーブ油の目立たないものもある。
要するにニンニク味付けの多めのオリーブ油炒めないしは揚げ物のことだった。
ちょっと違っていた。
次にイカ墨のフィデワという見慣れないものもあった。
添え書きでパスタパエリアと書いてある。
米の代わりにパスタを入れるのか。
グラタンとドリアの違いのようなものか。
パエリアの鍋で作っている。
イカスミだけにグロテスクだ。
ちょっと食べる気がするかなという疑問はある。
この前のケンミンSHOWで沖縄のイカスミ料理についてやっていた。
ゲストの感想はいずれも見た目は悪いが、食べればおいしいということであった。
珍しいので一つ買ってみた。
こうした野外でのフェスでは本来なら値段の高い料理を少量で安く、数多くの種類を食べれるというのがよい。
これはイカスミはどこにあるのだという感じで全体の香ばしさの中に消え、、ただオリーブオイルのなめらかさが伝わってくるパスタ料理であった。
ただ歯は黒くなっているだろう
これも帰ってから調べてみたらスペインカタロニア、バルセロナ地方の郷土料理であった。
イカスミを使うものは少しだけで、本来は普通のパスタ料理やパエリア料理と同じような具を使う。
イカスミはこの店の独特のメニューのようだ。
ただしパスタは揚げパスタを使うそうだ。
普通のパスタの状態だったら、スパゲティ料理になってしまいダメなのだろう。
揚げパスタだけが面倒だ。
このフィデワについてはスーパーでそれに関する商品はまだ見たことはない。
ひょっとしたら長崎の皿うどんや揚げ中華めんがそのまま代用で使えるのではないかと思った。