4泊のブダペストアンダンテホステルでの滞在の後、早朝にホステル前で拾ったタクシーにより、フランツリストブダペスト国際空港へと向かった。
帰りも当然トルコ航空なので、イスタンブールでの乗り換えとなる。
多分来る時の便がそのまま帰りの便となっている。
滑走路から飛び上がると、高度を取るため飛行場上空で旋回をしていった。
その時窓からブダペストの街並みが見えてきた。
見える。地図とそっくりなブダペストだ。
中央に流れる川はもちろんドナウ川。
ここから手前がペストの街、右上がブダの街となる。
この中央にある中州はマルギット島。
その左端にかかるのがマルギット橋。
ここから手前に大きく弧状になり、左方面についている筋がエリザベート大環状通り。
マルギット橋からすぐ左の橋が観光名所のくさり橋。
そのブダ側の小さく見える森が王宮となる。
このブダペストからイスタンブールまでは直線ではルーマニアとブルガリア上空を飛ぶことになる。
ハンガリーの国土と同様な平地、丘陵が続いている。
この地方は十分な農業可能な平地はあるが、ヨーロッパの中で発展が遅れてしまったのは、海に面してないということが決定的なマイナスポイントだったのだろう。
1時間ほどでボスポラス海峡とダーダネルス海峡に続く内海であるマルマラ海とケマルアタチュルクイスタンブール国際空港の見える位置まで達した。
でもこれはまだ高度は高い。
3000メートル以上はあると思われる。
そして多分東側からの着陸態勢に入るためだろうか、機はいったんイスタンブール市街地上空を通り抜けた。
イスタンブールの中心地区の全景だ。
手前の川は金角湾。
そしてこれにかかるガラタ橋。
ガラタ橋のすぐ上の突き出たところがイスタンブール観光の中心である宮殿やブルーモスクなどがある所である。
1453年のオスマントルコによる東ローマ帝国攻略の際に最も激戦のあったコンスタンチノープル(ビザンチウム)のあった場所である。
この結果この地に1000年栄えたギリシャローマ文明は壊滅し、イスラム教徒のトルコ人が支配する場所となった。それまでこの地はギリシャ人の住む領域だったのである。
機はこのままいったん黒海上空に出てここで180度の旋回を行って、空港へのランディングアプローチコースに入った。
ボスポラス海峡両サイドの丘の上に立ち並ぶ民家の上を高度を下げながら飛び去っていく。
この屋根の色は何色と言うのだろう。
薄い赤である。そして立方形の四角い家の形。
その間に割って入る森。
これを見るとトルコは決して開発途上国ではない。
むしろ先進国の家並みに近い。
空港近くにも立ち並ぶ見事な家並みのマンション、アパートメント。
それなのに何故中進国に数えられるのかよくわからない。
地方に行けばその理由は分かるが、まだ行ったことはないので何とも言えない。
到着したイスタンブールでは約14時間の待ち合わせがある。
その時間を利用してイスタンブール市内のショッピングモールに行くことにした。