よく考えてみると地産品はあることはあるが、小物が多い。
熊本に行った時に食べるものは何だろう。
熊本ラーメン、からしレンコン、馬刺し、太平燕くらいか。
お土産として買って帰るものは何だろう。
多分一番はクマモンの図柄入りのお菓子類だと思うが、これは最近のもので伝統的なものではない。
スーパーでも売っている他県でもある程度知られたものは、まずは阿蘇高菜漬けか。
漬物だと保存がきくし、だれでも食べられるのでお土産には適していると思うが、多分値段的に安すぎるのが難点だと思う。
そこで奈良漬けや秋田県のいぶりがっこのように、最初からお土産用にパックされたものも当然あるだろう。
確か熊本ラーメンにもこの高菜漬けはトッピングとして入れてあるし、熊本空港で食べたご汁定食のご飯も高菜漬け交じりだった。
馬刺しも普段食べられているせいかスーパーにも置いてあった。
でもこれをよく見ると馬肉はカナダ産だが熊本県内でも少し育てたようである。
これはウナギなどの高級食材によくあることだが、幼魚どころか成魚は外国産だが、それを仕入れた後、自前で少し育て、国産品として売り出すことがよくある。
純粋国産なら値段も相当に高いはずだ。
この馬肉なら値段も安いし、正直にカナダ産、あるいは冷凍解凍とも書いてあるので、買うか買わないかは消費者の選択でだろう。
ただ他の食材もそうだが、高級な国産食材を除いて、一般のものなら国産も輸入品も味などはそう変わるものではない。
南関揚げ。
これは初めて見た。
南関町は熊本県の最北部。
福岡県大牟田市と接するところにある。
油揚げなら、新潟県栃尾揚げ、仙台三角揚げ、松山揚げ、もちろん京都おあげさんなどがよく知られているが、この南関揚げは初めて見た。
東京のスーパーにはない。
常温で長持ちと書いてある。
よく見ると乾燥して軽く、パリパリ感がありそうだ。豆腐の水分を限度まで絞ってあげるらしい。
江戸時代に四国松山から伝わったものらしい。
海苔の産地は有明海地域。
佐賀県の生産高が全国1位である。
有明海に面する長崎県、福岡県、そして熊本県の生産高も多い。
だが海苔はどこでもあるので、問題はこのパッケージに書かれているクマモンの図柄だろう。
これによりこの海苔が熊本を強く印象付けるので、お土産として成り立っている。
キャラクターによるイメージ戦略、ソフト戦略の大成功例だ。
クマモンの全国的な大ヒットは熊本県に大きな収入をもたらした。だが自分はアニメとかキャラクターには全く興味がないので、詳しくは分からない。

現在の10月ブドウの収穫期。スーパーの入り口は各種のブドウであふれている。
しかし値段は高い。
この熊本でブドウを買ったのは8月下旬。
南国熊本では収穫が少し早いのかもしれない。
これは高級品種の巨峰でもあるのにもかかわらず、値段は200円くらいで安かった。
しかし買ったのは道の駅だったかもしれない。