北陸3県 その他の地産品 3 | 全国のスーパーで買うご当地食品を探しに(Seeking for the local food products in Japan)

全国のスーパーで買うご当地食品を探しに(Seeking for the local food products in Japan)

食品スーパーが好きな私は、その土地でしか売られていないものを見つける旅に最近車でよく出かけています。現在住んでいる首都圏のスーパーでは見かけられないものを、各地のスーパーの売り場でご当地食品見つけたいと思います。

福井県は越前と若狭からなる横に長い、形もいびつな県域である。


それは北陸圏の越前と、明らかに関西圏の若狭が同じ県になっているからである。


若狭は言うまでもなく日本海に出ていくための京都の外港であり、鯖街道なる国道367号線の存在もある。


敦賀、小浜、舞鶴(京都府)には共通する要素がある。


明治初期の廃藩置県の際に、この地は一時滋賀県に属していたこともあった。


また敦賀県として独立したこともあった。


しかし隣の福井県があまりにも県域が狭いということで、福井県にくっつけられたらしい。


明治初年に各県の範囲を決定す際に、こうしたごたごたは全国各地にたくさんあったが、主に明治維新の際に江戸幕府の側についた地域に多い。


薩長の明治政府は幕府側の地域の細かい実情をあまり理解していなく、その時の政治的な都合で勝手に線引きしたような気がしてならない。


現在ではだいぶ薄められてきてはいるが、方言も食文化なども同じではない地域を持つ県もある。。


その前に北陸3県は面白いことに中京圏の影響もある程度ある富山県から西に行くに従い、関西圏の要素が強くなっていく。


それはスーパーの醤油の所の棚に『ヒガシマル』醤油がどれくらいの率で置いてあるかでわかる。関西醤油である兵庫県のヒガシマルは東京ではほんの少ししか置いてない。


これを自分で勝手に名付けたが、食文化上の『ヒガシマル醤油関西圏率の原則』という。


富山ではまだ少ないものの、福井に行くとだいぶ多くなる。


同じようなことがイチビキの中京圏、甘口醤油の九州圏にも言える。


ところで福井県のスーパーで売っている地産品については去年の今頃にもう書いているので、もうこれ以上はあまりない。


『へしこ』以外には何しろ『永平寺ブランド』が幅を利かせている所だった。


しかし本来なら福井県の一番の特産は越前ガニのはずだ。


だがこれも小さいころから山陰の松葉ガニを食べ続けてきた私にとっては、あまり貴重なものには映らない。


また小鯛の笹漬けもいつも、釣りで小鯛をたくさん釣っているのでこれもそう珍しくはない。


この若狭まで来ると山陰地方とも共通するものが出てくるようだ。


しかし今回こんなものもあった。



 
すこ(赤ずいき)とはサトイモの茎のことらしい。


その漬物ということか。サトイモは葉っぱはデカく見事だが、地下の芋の部分はそんなに大きくない。


葉がデカいので当然それを支える茎も太いだろう。


これの甘酢漬け。奥飛騨の赤カブラと同じだ


越前大野市あたりは九頭竜川の中流域の盆地で、豪雪地帯であり、また恐竜の化石が出たり、城が多いことなどで知られている。