法隆寺前、王寺付近を過ぎたころには、すでに日は沈み、適当な宿泊場所を探さないと思って道の駅の地図を見ていたところ、国道25号線からは少し外れるが、近くに『ふたかみパーク當間』という道の駅があった。
県境の金剛山地より奈良盆地へと下る傾斜地の少し高い位置に作られたこの道の駅は、奈良盆地を一望できる見晴らしの良い場所に作られていた。
夜景もきれいだった。しかし雨模様だったので写真は撮っていない。
主要道路とは離れているので、車の騒音もなければ、大型トラックも駐車していないすごく静かなところだった。
翌朝はここから出発した。
大阪府柏原で国道25号線に戻り、そのまままっすぐに進んだ。
進む先は天王寺。
今回の目的の一つが阿倍野ハルカスに行くことだった。
実は数年前にも2回ほど行ったことがあるが、その時はまだ展望台はオープンしていなかった。
大都市で車を止めるのは有料駐車場になる。
郊外には大型ショッピングモールはどこでもあるが、鉄道駅からは遠いので適さない。
天王寺などに止めてしまえば、高額な駐車料金がかかる。
従って手前の鉄道駅まで歩いて行ける駐車場を利用している。
車を止めたのは前にも利用したことのある、天王寺より二つ手前のJR関西本線の東部市場前。
ここは名前からくる先入観で巨大スーパーかと思っていたが、大阪の中央卸売市場だという事がわかった。
そして電車で天王寺へと向かった。
上のほうが霞んでいるので、入ろうかどうか一瞬ためらったが、この機会と思って予定通り、料金(1500円)を払って最上階まで行くことにした。
高速エレベーターは真暗な車内へ流れる軽快な音楽と、次々に過ぎ去っていくLED白い光、そして音もなく軽やかな動きで上昇して行った。
展望階に着き、エレベーターの扉が開いたその先には、大きな窓から取り入れられた光が、作り出す開放的で明るい空間があった。
天気は曇り模様なのに、部屋は自然光だけで十分に明るかった。





