もっともその前にはクラボウの工場敷地であった。
西日本にはこの他に香川レオマワールド、佐世保ハウステンボス、宮崎シーガイアなどがバブル時代に建てられたが、いずれも経営不安定で問題を抱えたものばかりであった。
やはり首都圏や関西圏に比べ、地元人口が少ないということに影響されているのか。
イトーヨーカ堂の食品スーパーに行ってみた。
スーパーだから8割がたはどこでも同じようなものだが、地元品を探してみた。
倉敷と言えばまず一番に挙げられるのが、和菓子である橘香堂の『むらすずめ』。
倉敷には大観光名所である古い街並みを保存する倉敷美観地区というのがあるが、観光客はここで買う場合が多い。
ここに入ってすぐのところに橘香堂の売店がある。
スーパーには地元のお土産を売っているコーナーがあり、ここにも当然のことながら、大変目立つ所で売られている。
これは伊勢神宮の赤福、宮島のもみじ饅頭のようなものだ。
しかしこのむらすずめはあくまでも倉敷の土産であって、岡山市の土産ではないそうだ。
岡山には『きみだんご』という別の有名な和菓子がある。
岡山県と言えば果物。
それも物語にも出てくる桃、それにマスカットブドウ。
今の時期は桃やブドウの収穫期らしく、これは岡山と限らず全国的にも売られている。
贈答用の高級品と一般品との値段の違いははなはだしく、一房5000円のものもあれば、500円のものも売られている。
小魚であるニシンの一種ままかりを使った郷土料理もある。
他にままかりの寿司などもある。
ばら寿司も名物の一つだが、寿司売り場にもそれらしきものはなかった。
これは家庭で作り、おすそ分けする物らしい。
昨日のとら醤油に続き、またユニークなネイミングのものを見つけた。
『肉どろぼう』である。
これは笠岡市に工場のあるアサムラサキという調味料メーカーのものだが、同社製の『かき醤油』などは首都圏のスーパーでも見かける。
結構大きな会社なのだろう。
地方色のよく出る牛乳も岡山県のものが一堂に会している。
雪印メグミルク、明治、森永などの大会社のものもあるが、地牛乳も健闘している。
牛乳は生ものだし、水に近い液体なので、重さもあり長距離の輸送にはコストがかかる。
ここに大スーパーでさえ、地元物が置かれている余地がある。
近隣の広島県のチチヤスや鳥取県の白バラなどはない。
農協や生産業者などの権利関係があるのだろうか。
次にはイオン倉敷に行ってみた。





