9月23日はこの旅の最終日である。
バスでのドバイ市内観光である。
私はこの年の2月に単独でドバイには行っているので、さして珍しくはなかった。
さほど大きな所でもないので行くところはだいたい決まっている。
旧市街地、運河、海岸線などを見た後、ドバイモールでいったん解散となった。
私はこうしたショッピングモールやスーパーが好きなので、ここで1日過ごすことにした。
2月に行ったときにはこのタワーの展望台まで登った。しかし今回はもう一回見たのでやめた。
その前の人工池と隣接する古いドバイというよりアラブの街並みのテーマパークはよかったので、また行った。
中のスーパーでは何を買おうかといろいろと見て歩いた。
乾物しか買えないので、ドバイというよりアラブの名産品であるナツメヤシのお菓子を買った。
山高くいろいろな嗜好を凝らしたものが売られている。
コーヒー、香辛料も買った。
生もの肉類、酒はダメなので、あとはチョコレートなどのお菓子くらいなものか。
上の人工池では夕方に噴水ショーがあるが、たいしたことなかった。
カルフールなども回った後、集合時間の午後10時前にホテルに帰った。
その時に悲劇が起こった。着ている服を夏用から機内用のものに着替えようとして、ホテルのロビーのトイレに入った。
ズボンをたたんでいるときにポケットから何か重いものが落ちた。
それが丁度便器の中にドボンと入った。
IPHONE5の携帯電話だった。いわゆる水没である。
すぐに取り出して拭いたり、降ったりして水気を切った。
電源を入れたら表示が全くおかしい。
そのうち発熱してきた。
これはもう駄目だと思った。
後で調べて分かったことだが、電源を入れるのは、すぐにではなく、1日くらい置いて中がすっかり乾いたと思われるまで待つほうがよいということだ。
水分がある状態では、スイッチオンと同時に水により中がショートしてしまうからだ。
もうこれは使えなくなってしまった。
でも中の写真などのデータはほとんどなかったのでよかった。
今のIPHONE6には防水が施されているとのことである。
しかしその前に海外では携帯は使わないほうがよい。
受信に際して法外な料金が科せられる。
今回の3か月間でもソフトバンクには8万円くらい払った。
多分大部分は提携している外国の通信会社からのものだと思うが。
ウルトラブックノートパソコンの液晶割れに続く第二の悲劇であった。
飛行場に到着すると成田行きの便と関西国際空港行の便に乗る人が別れた。
今まで親しくしていた人々に別れの挨拶などした。
EK318便ドバイ発成田行きは午前2時ころに空港を飛び立った。
この後のことは昨年の9月下旬に帰ってきてからすぐに書いたブログに乗せている。
ここでも残念なことがあった。
それはこの飛行機が早朝にパミール高原超えを行ったのだ。
またパックツアーのつらい所で座席を窓際に指定できない。
おまけにデジカメは充電切れ、携帯はなし。
せっかくのチャンスだったのに。
それでも非常口の窓から見た世界の屋根の山と谷、そして氷河の織りなす光景はスケールが日本の山岳風景とは違いすぎて素晴らしいの一語であった。
目には焼き付いているが。
夕刻成田空港に到着して、この旅は終わった。