この1年でAKBは2年前くらいの勢いを取り戻せるだろうか。
常識的に考えれば普通は難しい。
じり貧となったとなったは普通そのままの傾向が続くというのが、一般的であるがある程度の歯止めをかけ遅らせるという方法はある。
渡辺麻友はかつて世間でダメになったら秋葉原に帰ってくればよいみたいなことを言っていたことがあった。
すくなくとも劇場はあるので公演だけは続けられる。
でも最近はドンキホーテとも折り合いが悪いという話もある。
秋元康もAKBは宝塚を目指しているというようなことを言っている。
興行面で持続可能かということが大問題だが、公演数を増やすなど何らかの策はあると思う。
今AKBの前に立ちはだかった大問題である握手会をどうするかということだが、もしこれが実現できなければCDの売り上げは激減するというのは目に見えている。
おそらく半分の50万枚売れればよい方である。
『嵐』もいつもだいたい50万枚。
普通の単体歌手も最近では10万枚売れれば良い方である。
ダウンロードでの購入についてはよく分からないが、かつてのように50万、百万と売れる時代はとっくに去っている。
要するに握手券はおまけではなく、CDの方がおまけという状態である。
もし選抜新曲50万枚なら誰の目で見てもAKBの退潮が明らかになってくる。
もちろんこれは渡辺麻友のせいではない。
CDにおまけを付けるのはAKB商法ということで批判もあるが、CDが売れなくなった時代に考え出された大変優れた方法であった。
曲の善し悪しはあまり関係ない。
ミュージックビデオは1回見れば飽きる。それにテレビのCMでもやっている。
曲の方は車の中で何回も聴けるが。
私は前から疑問に思っていたが、AKBの公演を秋葉原で直接見ようとしても競争率が高く事実上困難だ。
なぜ膨大な数のこの需要を有効に利用しないのか。
ファンならだれしも一度はみたい。
それが事実上見れない。
今メンバーの数が多すぎて公演さえでれないというものもいる。
それにチーム8も作ってしまった。
ベテランはよいとしても若手にとっては致命的である。
握手会の危機と大所帯の活用法、この二つがこれからのAKBにかせられた課題だと思う。
一般企業で言えば商品を売る流通経路の喪失と労働者と設備の遊休化という危機である。
あるのはアイドルになりたいという社員の志気の高さのみ。
またそれとは別に渡辺のセンターで純粋アイドル路線への復帰ができるかという問題もある。
ゴールデンタイムでのテレビ番組出演の激減という事実をふまえ、今までのようなバラエティー混合路線のいきずまりを教訓にして。
2月の大組閣ではバラエティー面を強化した節がある。
しかし総選挙では純粋アイドルが勝ってしまった。
これは予定ではなかった。
純粋アイドル路線にすると選抜メンバーは一新しなければならない。
今後の路線、方向性の問題も難しい。
おにゃンコクラブもこの方向性が出せなくて失速した。
秋元康はよく知っていると思う。