実技試験について記録しておく。数年前、受験費用は、$250だった。試験概要の手紙を受け取り、30日以内に返事がない場合は、申請用紙は無効になる。

実技試験のガイドラインを写しておく。

鍼の実技試験は、二つのセクションに分けられる。

(1).診断と治療
(2).取穴

「診断と治療」も二つに分けられる。

【診断と治療】
(a)検査、診断、治療の原則、治療計画と治療の説明
(b)治療の施行


(a)検査と診断(50点)

 1.四診(12点)
 2.脈診と舌診(4点)
 3.診断(2点)
 4.診断の説明(10点)
 5.治療原則(2点)
 6.治療予定(10点)
 7.治療の説明(10点)

(b)治療施行(50点)

 a.患者管理-準備と説明(10点)
 b.刺鍼技術、刺入と接鍼(10点)
 c.取穴(10点)
 d.衛生処置(10点)
 e.コミュニケーション技術(5点)
 f.治療結果(5点)


【取穴】
経穴の取穴は、全部で20。一つの経穴につき、5点。総合で100点。合格ラインは75点以上。

 a.取穴(3点)
 b.取穴の解剖学的説明(2点)

試験官は二人。被験者は一人。実技試験は、受験者のぼくを含めた四人で行う事になるが、ぼくの場合は、まず取穴試験から始まった。


取穴試験が終わった段階で、採点がなされ、正解率が74%以下なら、診断と治療は幾ら自信があっても行われない。その後、満点を取っても、合格ラインに届かないからだ。

以上が、実技試験の全貌だ。今から、日本で受けた国家試験のための卒業試験実技編、というのを英語で行う訳だ。しかも、合格最低ラインは、75点。

日本で行った取穴は、日本名で覚えているため、「B21」と言われても、知らなければ、押さえられない。それらも含めて、相当の勉強時間が必要になる。

どんな問題が、どういう風に出されるのか?傾向と対策は?合格率は?これらは、自分で調べなければならない。