さて、前回のHelloweenに続いて今回ご紹介するのは
SKID ROW
SKID ROWは、かのBON JOVIの強力なバックアップを受けて1989年に鳴り物入りでデビューしました。そんな背景もあってか1stアルバムSKID ROWはいきなりヒット、1991年に発表された2ndアルバムSlave To The Grindはハードロックバンドとしては史上初となる全米No.1を獲得する快挙を成し遂げます。
※上記アルバム2枚は決して大袈裟ではなくハードロック史に残る名作だと思います。いわゆるハズレ曲がなく最初から最後まで一気に聴きとおせますので、是非聴いてみて下さい。
1995年には3rdアルバムSUBHUMAN RACEを発表し、同年には来日公演も行われました(ちなみに私も参戦しました。)が、1998年に入りセバスチャン・バック(ヴォーカル)が他のメンバーたちと対立、壮絶な舌戦を繰り広げた末にセバスチャンが脱退してバンドは事実上解散状態となります。
その後、残ったメンバーは2000年に新ヴォーカリストとしてジョニー・ソーリンガーを迎えて再結成、2015年にはジョニーに代わって元TNTのトニー・ハーネルが短期間ながらヴォーカルを務め、今年から元ドラゴンフォースのZPサートが4代目ヴォーカリストとして加入し、現在も活動しています。
が、やはりSKID ROWが強烈な輝きを放っていたのはセバスチャン・バックがヴォーカルを務めていた1990年代だったと私は思います。
「バズ」ことセバスチャン・バック
パワフルさとセクシーさを兼ね備えたハイトーンボイス、ヤンチャでトゲトゲしくてデンジャラスな匂いを振りまく、大衆を魅了するカリスマを持ったヴォーカリスト。
ジャンルもキャラクターもタイプも全く異なりますが、どことなくあのヴォーカリストに相通じるものを感じます。そうです、この御方。
私がセバスチャン・バックに魅了されたのは、どこかに若き日のヒムロックと同じ匂いを感じ取ったからかもしれません。
そんなセバスチャン・バック在籍時代のSKID ROWの名曲を何曲かご紹介します。
まずは絶対に外せないSKID ROWの代名詞。
Youth Gone Wild
もし私がプロ野球選手だったら、打席に入るときやマウンドに上がるときに絶対この曲を流します。(笑)
パワフルかつキャッチーなリフが最高にカッコ良いです。
ライブでは最初のサビが終わって2回目のAメロの最後
I tell ya Park Avenue leads to SKID ROW!!
(パーク・アベニューはスキッド・ロウに続いているんだぜ)
のところで
SKID ROW!!
と叫ぶのがお約束。
※SKID ROWとはガラの悪い連中の溜まり場の意で、スラム街といった解釈で使われることもあります。
I Remember You
1stアルバムにはこの曲の他に18 And Lifeというバラードが収録されていて正直どちらも甲乙つけ難い名曲なんですが、20代前半の頃に付き合っていた彼女との想い出の曲だという事情でこちらをご紹介させて頂きました。
Remember yesterday,walkin' hand in hand
(昨日を覚えているかい?手を繋いで歩いたよね)
Love letter in the sands...I REMEMBER YOU
(砂に書いたラブレター・・・I REMEMBER YOU)
Wasted Time
2ndアルバム収録。ノビのあるバズの力強いヴォーカルに圧倒されます。一説のよるとヘロイン中毒になってしまったバズの友人へのメッセージソングなんだとか。
メロディも歌詞も胸にズシンと響く重厚なバラードです。
Is it all just wasted time
(すべては無駄な時間だったというのか)
Can you look at yourself when you think of what you left behind
(残されたものを想うときお前はお前自身を正視できるのか)
Into Another
前2作と比較すると個人的に今ひとつな3rdアルバムですが、この曲は秀逸。こうしてオススメを選曲してみるとバラードが多くなるなぁ。
次はMR.BIGをご紹介しようと思います。
Forty Seasons: Best of
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