“ あのねぇ  ときどき ボクは

           こぉ~んな 格好で 寛ぐこともあるのだよ ”

      “ これは お兄ちゃんが 東京から持ち帰った ソファー ”

     “ 贅沢な座り心地 ・・・ なんてことは

              とてもじゃないが 言えない代物だけど

         寛ぐには そう 悪いものじゃない ・・・ ”


     “ というわけで こうして ひとりで ぼんやり 過ごすこともあるんだ ”


 
      “ えっ お家の中なのに なぜ リードをつけているのか って ? 

               鋭い 観察力だねっ ・・・ ”


     “ それはね・・・   お母さんが テレビを観てるんだ ・・・ ”

     “ しかも フィギア=スケート ・・・ ”


     “ ボクは そういうのを観ると 必ず 絶対 間違いなく

           神に誓って ・・・

        テレビに向かって テレビの前で 
  
        ワンワン 言って

           ビュンビュン  ドンドン バンバン ・・・

           跳びまわっちゃうんだ ・・・ ”

     “ だから  リードを付けられて・・・

         ・・・ いや違うな ・・・

      カラーを見ると  哀しい性かな  

                 自分でカラーに首を突っ込んでしまうんだ  

       そして   「 No!!! 」 って  叱られるんだ ・・・  ”



     “ だから・・・ この姿は

         寛いでいる   というより・・・

           不貞腐れてる って 表現の方が

               的を射ていると 思うよ ・・・ ”

        “  あぁ~ つまんない つまんない  ”