平成26年度の行政での殺処分数は前年比21%減
毎年確実に減少しています
しかし、注視しなくてはいけない事があります

本当にこのまま減少するのか?
殺処分ゼロが実現できるのか?

多くの方は、殺処分の原因は無責任な飼い主と多量に流通させるペットショップの責任と思われているのではないでしょうか。

しかし、現実は飼い主の死去や事故、病気、そして経済的な理由により、孤児は生まれてしまうのです

平成25年度のデータからの試算では飼い犬に対する

殺処分数の割合は0.3%=1000匹のうちわずかに3匹

平成26年のデータでは、日本人の死亡率は約1%=100人に1人(死亡者数126万9千人)

単純計算ですが、単世帯数16,785,000世帯に25%の犬猫飼育数を当てはめてみると4,196,250世帯が飼育し
そして死亡率を換算する419,625の世帯が一年間に消滅し、同数の孤児数が単純に算出されます


※ここで、実際に殺処分数と数値的な大きな違いが生じていますが、単世帯の飼育率、故人の縁故や知人の引取りなど、正確なデータの加味が必要ですが、さらに複数人世帯でも一人が亡くなり、飼育が出来なる場合もありますから、この数字を鑑みても、飼い主の不可抗力による孤児の発生が、大きな原因になっていることは推測できます。本来は推測ではなく、環境省が正確なデータを集計し公表することが、対策を考えるうえでも重要ではと思います。

ですから、飼い主の責任飼育を完璧なものにし、例えペットショップやブリーダーが無くなったとしても、責任の所在はそこには無く、社会の必然として、社会がその責を負わなければ何の解決にもならない事なのではないでしょうか。

今後、もっとも懸念されることが高齢化の波と単世帯化です
前記の原因が主であるとすると、犬猫孤児の発生が益々加速される傾向は否めません
そして、多くの単世帯で心のよりどころとして犬猫たちは大きな支えになってくれていることも事実ではないでしょうか。

法律で大切な命を守る事を目指し、尊いご活動される方々もたくさんいます。しかし、人の為に高福祉を目指した日本は既にどれだけの月日がたったのでしょうか。現状でも先進国にまだまだ追い付いていないのではないでしょうか?それ以上に経済格差が広がり様々な問題が日々溢れています。未来を創る大切な子供たちでさえ、各家庭に任せ、私たちは十分に国や社会として育てているとは言えない状況です。そんな国が、今後、動物にまで気を配るとは思えず、先に人間ありきで後々に伸び続けるのは火を見るよりも明らか…と思って止みません。

今後も確実に殺処分の減少を見込む事は出来ると思います

しかし、社会情勢を見れば、近い将来、真実の認識なく、なんの手だてもしなければ、一転増加の道をたどる危険性を大きく秘めています
そして近い将来、それが現実になったとしても、国や誰かを攻めても大切な命の為には何にもなりません

今から真実を直視し、考え、行動しなくては

前記は私の個人的な見解です。終生飼育の徹底、ペットショップの問題解決などで、このまま減少の一途となれば…前記の問題はより事は重大です。思い過ごしであれば良いとも思っています。

「犬や猫との暮らしはかけがえのない暮らしです
単世帯であっても、高齢であっても、経済的な問題があっても
誰もがパートナーとして、大切な家族として
共に生き、共に人生を過ごし、支えあい、喜びも悲しみも分け合える

犬猫応援団は現状を変え、そして未来に憂いを残さない最善の社会になることを心より願い応援を続けます

一人一人は微力でも、多くの想いを供する皆さんと、繋がればきっと良い方向に変えることは出来ます
大切な小さな命の為に」