人の心の奥行きを見ず
軽薄に正義の弓を引く

キラキラメッキの自慢の矢で
射抜いたあとの錆び付きを
あの人はいつ知るのだろう

いたずらにひとを言い負かして
勝ち誇るひとときは持続せず
つぎの的を捜しもとめる
そこに嘘はないが
優しさは自身にむけられている

それで本気で誰かを救ったと
思っているから始末に負えない

早く君が気がつけばいいのに
人が離れていく本当の理由に
決して言葉がすべてではなく
言葉のむこうに人はいるのだ
教えてあげる筋合いもなくて
僕はただ眺めることに終始する