去年もそうだったけど、やっぱり今年も同じ。
この時期はいろんな気持ちがよみがえるし、
定期検査もあるから不安もあるし、
何かと落ち気味です・・・
2年前の夏休み下旬に乳癌と診断されました。
検査結果待ちの間
最悪のパターンも想定はしていましたが、
いざ悪性と言われると、衝撃や動揺や呆然や、
瞬間的にいろんな思いが入り混じりました。
でも、診察室で涙はでませんでした。
それより、ひこにゃんや仕事のことで
手術・入院に向け
やらなくちゃいけないこと
手配しなくちゃいけないことが一気に押し寄せてきました。
その中でも特に大きく押し寄せたのが
ひこにゃんへの告知です。
事実をどのタイミングでどう伝えるか・・・
ものすごく考えました。
仕事を終え帰宅。
ひこにゃんは部活でまだ帰宅していなかったので
声を出すこともなく、ただ、ただ、涙が流れました。
今泣いて、ひこにゃんには泣かずに伝えなくちゃ・・と思いました。
ペコが泣きながら伝えるとひこにゃんが泣けないかもしれない・・
そしたら、お互いに余計つらくなるなるんじゃないか・・
でも、ひこにゃんはきっと泣くだろうからペコも泣いちゃうだろうな・・
と思っていました。
部活から帰り、
いつものようにたわいもない会話をしながら夕飯食べて、
テレビ見て、
言おう・・言わなくちゃ・・と思ってる間に
ひこにゃんは疲れて寝てしまい
寝顔を見ていたらまた涙が溢れてきました。
一度起きたので、その時に伝えました。
ペコはひこにゃんに
事実を正確に伝えなくちゃいけない責任があります。
ひこにゃんはペコの事実を正確に知る権利があります。
もちろん、その時の状況・内容ってものがあるし、
人それぞれ考えもあります。
でも、ペコにとってはすべてきちんと伝えるべきことでした。
乳癌になったこと
手術になること
その後抗がん剤治療をやることになるであろうこと
ひこにゃんはペコの目をじっと見て唇をかみしめていました。
話終えると「・・うん・・分かった・・」と。
泣くと思っていたのに、ひこにゃんは泣きませんでした。
だから、ペコもなんとか泣かずに話すことができました。
話終えたらいつも通りのペコとひこにゃんに戻りました。
・・というか、
ひこにゃんがすぐいつも通りにしてくれました。
すごくありがたかったです。
ただ、この時点では二人とも部分切除のつもりでした。
数日後、たまたま仕事が休みで家にいたら主治医から電話があり
急きょ受診をと言われました。
病院がひこにゃんのバイト先付近だったので
バイトに送る時間に合わせて受診をしました。
ペコには30歳ぐらいからのう胞がありました。
のう胞は乳腺の良性の病気で乳管が袋状に膨らみ、
その中に黄色の液体や濃縮した乳汁などが溜まった状態です。
この中に癌細胞が潜んでいる場合があります。
当時も「のう胞はまれに癌化するから。」と言われ
検査をしてきたのですが見事にそれにはまりました。
のう胞はあちこちに点在していて
そのひとつひとつを検査に出すというのは実質困難でした。
一番大きなものを検査に出した結果が悪性。
仮に他のを出して陰性だったとしてもまた癌化する可能性が高く
残すリスクと不安を抱えるよりは・・という見解でした。
ごもっともの見解です。
部分切除と全摘。
残せるのもなら残したかったですが、
リスクを抱えてまで残すことはできません。
残す必要もありません。
だから、全摘にしました。
帰宅してからまたひとりで泣きました。
今度は声を上げて大泣きしました。
今まで、それなりに、いろんなことがあったつもりでしたが、
こんなにも泣いたのは初めてでした。
人ってこんなにも涙がでるんだ・・と思いました。
バイトを終えたひこにゃんを迎えに行くと
「ケーキ買いに行こうよ。」と。
ケーキ屋さんの駐車場に着いた時
家に帰って言うより今言った方がいいと思い話をしました。
「部分切除は無理だったから全部取ってもらうことにしたよ。」
ひこにゃんは今にもこぼれ落ちそうなほど涙が溢れだし
「・・大丈夫?」と。
同じ女性として何か感じたものがあったんでしょうね。
「うん。大丈夫。」と言いながらもペコも涙が溢れ
そしたら、ひこにゃんが抱きしめてくれました。
「うちがいるから大丈夫だよ・・」って。
そして、お互いに涙を引っ込ませてから
「ケーキ、何にしようね。」と車を降りました。
この日はペコの誕生日でした。
だから、去年も、今年も、きっとこれからも、
誕生日を目前にすると
無事に歳を重ねられる安堵の気持ちと
あの時の気持ちがでてくると思います。
まさか誕生日に全摘の決断をするとは思っていませんでした。
でも、病理検査の結果、やはり癌化していました。
これでよかったんです。
病気が判明した中、すぐによかったと思ったことがありました。
それはひこにゃんが大きくなった今でよかったということです。
いくつになっても子供は子供。
それぞれの年齢でいろんなことがあります。
新生児はもちろんのこと、言葉が通じるようになるまで、
通じてもなんとか身の回りのことができるまで、
当然ながらそれはもう手がかかります。
でも、小学生になると自分で登下校するし、
お友達と遊ぶことも増えてきます。
高学年になるとなおそうなります。
中学生になると部活優先で不在がち。
いろんな世界が広がっていきます。
そして、高校生になるとさらに羽ばたきます。
手がかからない分、見えないところが増えてきます。
素直になれない時もでてきます。
小さい時は早く大きくならないかなと思っていましたが
手はかかっても、手がかかる分、そこそこのことは見えていました。
見えなくなりだすと、見えない難しさに気付きます。
お互い、いろんなことに葛藤し、苦しみ、そして、喜び、
少しづつ成長していきます。
お互いに歩み寄ってもいきます。
大きくてよかった・・というのは記憶に残るという意味です。
万が一、ペコに何かあっても、
ひこにゃんはペコと過ごした日々がはっきりと記憶に残っています。
もし、記憶に残らない年齢だったら・・
母親としてはとても辛く寂しいことだと痛感しました。
それでも、何かを残したくて、ブログをはじめました。
はじめた動機として最初は言わなかったけれど
実は密かにとても大きかったです。
ひこにゃん、
あの時抱きしめてくれて本当にありがとう。
あの優しさと温かさがどれほど嬉しく、
そして、心強く、
今もなお、どんなに励まされていることか・・
それから、
ペコのことを気にかけて下さる方
いつも本当にありがとうございます。
そして、
ここにたどり着いて下さる方
見つけて読んで頂き本当にありがとうございます。
・・・なんだか、ちょっと元気でてきた!!
何かと問題は山積みだけど、
とりあえずは前向きに元気に42歳をむかえなくては。
だいたいさぁ、ペコの場合、夜に考えごとをしだすとロクなことない。
だから、基本的に寝る前に一日の反省なんてしない派。
暗闇の中だとそれだけで迷宮入りして、
そもそも、考えたくて考える訳じゃないのに
頭から離れなくてどんどん吸い込まれていく。
悩みは太陽のもとで考え問いかけた方がいい。
・・と思ってたのになぁ。
思うだけじゃなく、病気する前はまぁまぁ実践できてたのに
ホント弱っちくなってしまった・・
こんなふうになるなんて思ってなかった・・
でも、弱さを知り強くなる・・
うん、コレで行こう。
ヨシ、この調子で行こう。
とにかく、今日はぐっすり寝よう。