男女差というものは、
環境や教育で、ずいぶんと違うものなんだろうとは思いますが、
やはり先天的と申しますか、
遺伝的と申しますか、DNAの問題と申しますか、
一体どこに起因しているかは私の想像をはるかに超えていて、
特定することなどできませんが、
何しろ「生まれつき」であろうとは
私自身の小さな経験からは想像できるのであります。
何を言っているのかというと、
男の子と女の子って、
ぜんぜん違ういきものなんだな・・・と
しみじみ思う、ということです。
私自身は兄と弟にはさまれて育ち、
母親も早くに他界してしまいましたので、
およそ「女の子」らしい教育を受け損ねてしまっております。
「生理」も知らなくて、ハジメテの時は驚愕したもんなー・・・
そして何の因果か、我が家には4人の男の子が
次々と生まれまして、女の子の育児の経験は
どうやらしないままに人生を終えそうな気配がいたします。
なので、たまに女の子の親御さんのお話を聞くと、
大変に新鮮なんですね。
たとえば、衣服に凝る。
プリ●ュアシリーズは女の子の憧れなんですが
(皆さまご存知、これも長いシリーズになりましたね。)
一度お下がりで、その仮装みたいな衣装を頂き、
娘さんに着せたところ、思った以上に狂喜乱舞。
それを知ったおじいさんおばあさんが、
可愛い孫がお下がりではいかん、と、最新式のお衣装一式を買ってくださった。
はんぱないですよ、そのお衣装。
アンダードレス、というのですか、パニエというのですか、
バレリーナのスカートみたいのが何層にもなっていて、爆発しているよう。
靴も靴下もフルセットで、体中リボンとフリルだらけ。
ディズニーランドのお姫様もびっくり。
百歩譲って七五三か結婚式かというところでも、
かなりすごい。
「それを保育園にも着ていくって聞かないんだよー。どうしてくれる」
とほほなママは、毎朝暴れる娘から衣装を剥ぎ取るのに
苦労する、という話。
おじいさんおばあさんは「好きな服くらい着せてやったらいいがな」と
とおっしゃるし、
ややボリュームダウンしたお衣装で
(とはいえ写真を拝見したところかなりの豪華絢爛でしたが)
登園しているようです。
この悩みって、いやはや本当に女の子らしいですよね。
だって、
女のこは、いつだってお姫様でいたいの!!
女の子は、いつだってかわいいって言われたいの!!
そうです、大人になったって、正直に言えばそうなんですものー!
男の子はパンツすら脱いで、できれば全裸で暮らしたい生き物なので、
衣服で何かもめたことはありません。
とりあえず、着てればいい。穴が開いていようが、毛玉だらけだろうが
何色であろうが、まったく興味なし。
他人様の視線が、ぜんぜん気にならない生き物なんですね。
まあ、思春期になれば多少の趣味も出てこようというものですが。
当のおうちでは、微妙な家族間の、人間関係問題にまで発展していて、大変なんだそうです。
「はあー・・・」という、ママの深いため息に、
やっぱり女の子は、生まれたときから「女の子」なんだなあ、と
しみじみ思うのでした。