先日、こんな記事を見つけました。
3人の子どものいらっしゃるママです。生後2ヶ月の末っ子を抱いて、
お買い物へいったそうな。
すると、スーパーでその姿を見かけた高齢の女性が一言。
「こんなに小さい赤ちゃん連れて歩いて、かわいそうに。」
ママはとても残念な気持ちで買い物を済ませました、というもの。
確かに末っ子は小さくて、外出も控えるべきではあろうが、
日々の買い物や上の子どもたちの行事のために、
やむをえない事情というものがあるのです、と。
そうなんですよねえ、
ベストな選択肢というものはもちろん分かっています。
子どもというものは、清潔で快適な環境で、穏やかに暮らすべき。
それが赤ん坊でなくっても、そうに決まっています。
夫婦は協力しあって子育てし、
家はいつも掃除が行き届いていてピカピカ、
食事は栄養も良く考えられた出来立てのものを家族で囲み、
兄弟は仲良く夫婦仲もむつまじく、
嫁はおじいちゃんおばあちゃんをたて、また年長者も嫁を可愛がり、
ご近所とも和気藹々と過ごし、
学校では子どもたちもおりこうさん…
んな訳ないじゃないですか!
いろいろとつじつまが合わないところを、
四苦八苦しながら、破けそうな生活の穴を両手で支えて、
それでも何とか幸せに暮らそうと、
みんな必死で過ごしている、というのが現状ですよ。
悲観しても仕方ないし、
「まあしょうがないよね。こんなものですよ」
と笑い飛ばしながら、なんとかやりくりしているわけです。
時間でも、労力でも、人間関係でも、お金でも。
しかし、時々間に合わないときがあります。
特に、子どもがいれば、もうかわし切れないピンチの連打。
例えば、「生後2ヶ月の赤ちゃんを連れてスーパーへ」
みたいなことですね。
他にも
「電車にベビーカー」
「夜中のコンビニに赤ちゃん連れ」
「公共の場で泣くこども」
「突然の発熱で会社欠勤」
など、ピンチの場面は数え切れません。
もうダメだ…やるしかない、とあきらめて行動に出た時、
そういう「声かけ」にでくわしてしまうと、
ぎりぎりまでがんばっているママの、
大事な何かが「ぷつん」と切れてしまう。
ただでさえ、がんばっているところへ
「いたらないね」と簡単に言い放つ。
それによって
自分が上位に立っている、優位なのだ、と勘違いするヒトが多いのです。
本来は、手をさし伸ばせない自分のキャパシティの狭さを恥じつつ、
「くじけないでね」と暖かく見守るべき状況だと思うのですがね。
せめてママたち、未来は、確実にあなたが育てているんですから、
堂々と笑い飛ばして生きていきましょう。