一日だけの登校拒否 | shell studio

shell studio

◆accesory◆lunch box◆


 
「今日、あんまり学校行きたくないなあー」
まあ、こんなセリフはよく聞きます。
雨でも降ろうものなら、私だってそんな気分になりますもの。

子どもたちは、毎日毎日良く学校行っているなー、
なんて実は思っているくらいですから、
ちょっと感づかれているんでしょうね。

朝7:30集合で、朝の挨拶運動、地域連動型の太鼓の練習、
朝自習、健康調べ、朝の会…
これをこなしてから授業が始まるというのだから
恐れ入っちゃう。

授業の合間は5分休み、給食は45分、好きな時間にティータイムが
取れるわけもでなく、固い木のいすで座りっぱなしかあ。
しかも、一日中制服なんですよね。

そして帰宅は4:30すぎ。
まるで会社勤めのお父さんたちみたいです。

ですから、
「今日休みたーい」
という子どもの声には、うっかりと
「今日くらいいいかー」
と返事しちゃいそうになります。

いやいや、学校というものはそう簡単に休むものではあるまい。
そう自分たちも信じてきたし、実際行ってきたものです。
そして、何とか皆勤賞とは行かないまでも、だいたいはクリアーしてきました。

「本当に行きたくないんだよね」
んー?
声のトーンが若干おかしい。

そういえば前日も登校前に
「お腹が痛い」

…とりあえず行きなさいよ、と声かけするも、ううーん…言葉にならない。
ちょっと疲れがてでるのかなあ。

最終的には、この期間、一度だけ学校を休みました。
そしてぽちぽち話すには、
給食の時間がいやだ、と。

息子とちょっとトラブルを起こした子がいて、その子が給食当番なのだが、
配食する際、わざわざトングでパンをつぶしてきたり、
苦手な献立だと知ると、てんこ盛りにしてきたりする。

「好き嫌いを直してあげるんだから」とのこと。

授業中も結局そんな感じで、いろいろとチェックされるらしい。
息子はアトピッコなので、時々かきむしって靴下に血がついていることがある。
それを
「汚いから離れて」と言われたり、
提出物を出そうとすると「時間が遅いからダメ」と先生のところまで届けられない。
(本当に期限が過ぎていたりしているのですよ)

事実無根ないじめでもなく、気にしなければどうと言うこともない、
つまらないいざこざなのですが、本人としてはけっこうな苦痛。
ただでさえ一杯一杯なのもので、ちょっと容量オーバーになったようです。

結局は子ども同士のトラブルをちょっとだけ親が介入して、解決。
給食の件も穏やかに収束させられました。

ほんの短い期間なんですが、少しドッキリさせられました。
わが子も要領が悪く、また我を張るタイプなので、トラブルメーカーなのですよね。
そして相手のお子さんも、たまたまちょっとストレスのかかる環境であったようです。

本来のんびりした状況であれば、ほんのささいな出来事なような気がします。

ただ、息子には、学校という環境が、かなり張詰めた状況であるのだろうなと、
思えたのでした。