赤ちゃん連れで出入りできるところも限られているし、
バスや電車も、「もし泣いちゃったら…」と思うとなんとなく使いづらい。
車で移動が比較的楽ではあるんだけど、
いちいちチャイルドシートに乗せて、現場についたらベビーカーを出して、
オムツやら着替えやらミルクやらタオルやら、
一式持ってさあ出発!!
なんて、出かける前に倒れちゃいそう。
学生時代の友達にも会いたいんだけど、
子連れでは深夜まで飲み歩くわけにも行かず、
かといって家族に世話を頼んでまで行くのも気が引けちゃう。
仲の良かった友達も、まだ未婚だったり、
結婚していてもまたお子さんがおられなかったりすると
ちょっぴり微妙。
未婚のヒトに家族の愚痴をこぼすのも
「あらいいわねケンカできて。私独りだから気が楽よ」
なんて言われちゃったらどうしよう。
結婚していても、子どもさんがおられなければ、
もしかして、悩んでいるかも…
と思うと顔も出しづらい。
あれやこれやと重なって、
だんだん人付き合いが少なくなってしまいます。
気づくと
「○○チャンのママ」とだけ呼ばれるようになっている。
幼稚園と病院とお買い物の日々。
こんな時ってさびしいですよね。
「私、あんなに楽しい人生を送っていたのに、仕事だってバリバリやっていて充実していたのに、どうしちゃったんだろう」
なんて悲観的な気持ちになってしまいそうです。
私もふとさびしくなったりします。
嫁いできて、地元とは450km離れたところで暮らしています。
小学校から高校、大学の友だちとはほとんど会えません。
本名も本性も隠し、遠い世界で、良い子のママを目指す自分。
うわー。
まるで「スパイ大作戦」または「隠密行動」のようではないですかー。
そうです、子育て期間は「スパイ大作戦」。
われわれには任務があるんです、重要な。
はいテーマソングが聞こえてきました、ミッション・インポッシブル。
この重要任務は誰にでもできることじゃない。
子どもを生んだヒトにしかできない、非常に難しい任務なのです。
やりがいのある、大きな、長期的なプロジェクト。
まあそう思えば、ほかの事にまで手が回らなくなっても
仕方ないかなー、なんて思えてきます。
うー、だいたい片がついたら、カリブでバカンスしちゃうぞ!
それを楽しみにもう少しスパイ大作戦でがんばろうと思います。