子どもの食について | shell studio

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子育てねっと 掲載エッセイ

我が家には4人の子どもがいます。

どの子も同じ親から生まれてきたというのに、全然性格も好みも違っていて、面白いです。
今中学生の長男は、小さい頃はハンバーグやスパゲッティが大好き。というより、そんな洋食ばっかり食べていて、煮物や漬物などは全然受け付けませんでした。

というのも、私が初めての子育てとあって、すごく緊張していたんですよね。

「はちみつは一歳過ぎるまでだめ!」とか
「卵はアレルギーが有る場合があるから慎重に!」とか、
いろいろな情報がありましたので、じゃあ子どもが好きなもの、食べやすいものを与えていけばいいかな、と思ったわけです。
結果的に、見たことのないものは食べない! という、けっこうな好き嫌いのある幼少時代でした。

二番目あたりから、「あれ?お刺身食べさせてもいいのかな?」
「お味噌汁の具で離乳食にしていいのかな?」と、
だんだんフレキシブルに考えられるようになりました。

おかげで二番目君は和食も洋食もオールマイティ。何でも食べる子に育ちました。
が、やっぱりママが苦手な生トマトには手を出しませんが…親が食べないものはやっぱり子も食べませんよね。この子だけそばアレルギーがあります。
他の兄弟には出ていません。不思議ですよね。

三番ちゃんは、もうママが忙しくてお手上げ!だったので、けっこう長い時間をおじいちゃんおばあちゃんと過ごしていました。
するとまあ、ぜんまいやわらびといった山菜、しいたけや昆布、たけのこ、漬物が好物で、あげくは蜂の子までぺろりと食べる子どもに育ちました。
実は私は蜂の子は食べられない、というよりお箸でつまむこともできません。
煮た蜂の子を、ご飯に山とかけて食べている息子を見て、頼もしいやら恐ろしいやら。
でも、この食生活の豊かさは、この子にとって大事な財産になっているような気がします。

今小さな四番チャンがすくすくと育っていますが、この子は何でも食べるし、食欲は兄たちをはるかにしのいでいます。なぜって、ぼんやりしていると食べられてしまうから! 
こっそりキッチンへやってきて、黙ってお菓子の袋を開け、つまみ食いをしています。
声をかけると、あわてて口を閉じて目が白黒。まだ三歳なのに、この知恵はたいしたものだなあと思ったり。小さいながら生き抜くために全力を使っているようです。
お兄ちゃんが食べているものは何でもトライしたがるので、この子もほとんど好き嫌いがありません。
かえってお兄ちゃんが食べられないものをぱっと食べてしまうことで、「どうだ!」と自慢気にふんぞり返っています。

子どもの食って、そのときの環境ですごく変わるんだなあと、体験から思いますね。いろいろと試させてあげることが大事なのかもしれません。