子供の頃、母が構ってくれていた出来事といえば

私が風邪を引いた時だった。

熱が出て食欲がない時などは、リンゴをすりおろしてくれて、

スプーンで飲ませてくれた。

いつもそうしてくれていたので、本当は具合良くなってるのに、

仕事が忙しく、話もできない時もあったので、

この時とばかりに具合悪いフリをして母に甘えてた日もあった。

 

熱も下がり朝登校する時に母が、

まだちゃんと治ってないからマスクしてってね、とマスクを私にしてくれた。

母はもういないが、今でも尊敬と感謝の気持ちを持っている。

 

私が子供の頃のマスクは、重病人というイメージだ。

なので、学校でマスクしているとみんなが優しくしてくれた。

大丈夫?早く良くなるといいね、などと声をかけてもらえた。

 

そういえば最近、スーパーやコンビニで買い物しても

釣り銭をそのまま手渡ししてくれるところが増えた。

ちょっと前は釣り銭をトレイに置いたり、

手渡しでは店員さんがゴム手袋をしてたりだったのだが。

 

以前のような世界になるといいな。

という独り言。