地元の警察署に相談すると、やはり父との別居を勧められた。前々から伯母(母の姉)さんなどに相談していた自宅の近くに安いアパートを借りて、父にそこに移ってもらい、母が自由に家とアパートを行き来するのが一番良いだろうと私も伯母も考えていた事だった。父には度々話していたのだが頑として受け入れようとしなかった。私が家を出るのが簡単なんじゃないのかと警察官は言ったが、猫好きの母と私が子供同様に世話をしている猫が十数匹いるので、私が出るのは無理だった。母は認知症になる前まで、私以上に猫の面倒を良く見てくれていたが、認知症になってからは、一日中家を出たり入ったりする度に猫を外に出してしまい、ご近所から度々クレームが出ていた。
発達障害のある父は、自分がアパートに移る事など絶対に嫌だったのだろうが、「それしかないし、今度暴力を振るったら、警察に連れて行ってもらうから」と言う私の言葉に渋々アパート探しを始めた。
1、2ヶ月後に自宅から歩いて15分位の所に築40年位の小さな古い一戸建てアパートが見つかり、父と母とがそちらに移り、母は1日3、4度自宅とアパートを行ったり来たりする生活が始まり、それは予想以上に全てがうまく行った。