暖かくなってからのー、寒波。
非常に体に堪えますネ。
おフトンに入りたい…
とは言ってもいられず。
1月から書きそびれていたネタを書かなくては。
 
1月12日、念願の朗読劇『スプーンの盾』を観劇致しました。
TVガイドのインタビューで山口勝平さんが「おのDなんて声までハンサム」とおっしゃってくださっていて。
勝平さんは小野さんの話題が出ると必ず「声がいいのよ」と言ってらっしゃいますね。
いやいや、諏訪部さんもいい声です。
んー、ハンサムとは違うなぁ。練熟みがある声といいますか。

 

公式さんの解説。

もったいぶった態度、とありますが、それはもしや小野ゾーンとやらでは?と思ってしまったことは内緒です。

 

大量役替わり公演です。

この日のキャストは武内駿輔くん、内田真礼ちゃん、山口勝平さん、小野大輔さん。

 

 

ファンが嬉しい看板、「満員御礼」キラキラ

 

武内駿輔くん

ザ・正統派な声。

ナポレオンを回想するところで、セリフや勝平さんの声色だけでなく、しゃべり方まで完コピする武内くん。

モノマネの域ではなく、天才芸。

 

 

小野Dレーラン

おれパラで鈴さんと森久保さんが「アウェイをホームにする」と言っていたのですが、まさに! 自分のペースに巻き込むのが巧い感じがした。

 

勝平さん

アニメとは別の人⁈というくらい所作からしてナポレオン。

スポットが当たっていない時もナポレオンを崩さない。

タレーランと出会った時から終焉の地セント・ヘレナ島のシーンまでありますが、年齢による声の演じ分けはモチロン、その時のナポレオンの境遇まで声で演技する勝平さん。

これがトップ声優の技術…!

 

終盤、だれもがここで涙するというシーンがあるのですが、その時に「はて、小野さんってこういう芝居する人だったっけ?」って違和感とはまた異なるなんというか、ハテナが浮かんだんですね。

 

そしたら勝平さんがカーテンコールの挨拶で「いやー、小野D、今日は熱かったね!」って勝平さんが感激していたようで。

おお、なるほど!

あのシーンは勝平さんから見ても良い意味でいつもの小野さんの芝居じゃなかったんだな。と腑におちました。

それに対する小野さん「勝平さんが引き上げて下さって」

 

小野さん、スプーンの盾初日に観劇したそうで、その時の勝平さんのナポレオンに衝撃を受けたとか。

そして自身がそんな勝平さんのお芝居と対峙しなくては、と気づき、この日の配役は登板初回ではないのにも関わらず開演前に緊張していたとのこと。

 

 

小野さんは普通に返していましたが、引き上げてもらってその場の芝居の瞬発力で一段上がれるというのも中々難しいと思うんですね。

役者がひとつ階段を上った瞬間を目の当たりにしました。

 

 

 

 

 

勝平さんと小野さんの共演回はこの日1回きりだったので、貴重な公演を見ることが出来ました。

この2人のタッグで回を重ねていたらどうなっていたのだろうか。

 

さて、ワタシがスプーンの盾の感想を書きあぐねていた理由がありまして。

この公演というか演目、51名の役者が65役のシャッフルキャストなんですね。

 

1回きりを観ただけで感想書けるわけないんですよ。

他のキャストの時はどうだったかとかわからないですから。

 

なんというか、まぁ、これはこれで、何回も観劇に行ける人のための興行なのかな?と思ってしまったり。

 

 

文翁さんの脚本は本当に言葉とか独特で美しいので、こういう本こそ地方公演とかやって地方の文化的IQを底上げして欲しいんですよね。

地方ですと中々、朗読劇にすら触れる機会がないですから。

東京と大阪公演だけというのも勿体ないなぁと思ったり。

興行的に客がいない、来ないというのはありますが、そのすり合わせを上手くできた時に、朗読劇の興行として独特の立ち位置を築けるのかもしれない、とか考えてしまったりね。

 

あ、地方興行のことはここに書くことじゃないんでね。

 

初日を観劇した小野さん。

ピエール・マルコリーニのエクレアを差し入れされたそうで。

小野さん出演回を観劇したファンはこぞってマルコリーニでエクレアを買ったとか。