ネットでそのニュースの一報を見た時、言葉を失いました。
特にファンというわけではなかったのですが、わりと近い所に谷村さんの作詞された曲があったからです。
まずは『昴』
谷村さんといえばまずこの曲を思い浮かべるのではないでしょうか?
昴は小学校低学年の時、なぜか全校生徒で歌うという。
低学年なので歌詞の意味なんて分かりませんでしたが、暗い中で1つ光る「昴」という星の歌だと思った記憶があります。
母が山口百恵さんが好きだったことから、物心つく前から『いい日旅立ち』は聞いていました。
この曲も谷村さん作だと知ったのは大人になってから。
ワタシの中では百恵ちゃんの曲、というイメージが強いです。
中学生の時は『サライ』
これもまた、なぜか全校生徒で歌う。
そしてそこから●十年経っても、この曲を聞くと8月も後半なんだな、という季語のような存在になりました。
高校生の時は『風のシャムロック』
この曲はタカラヅカファンしか知らないかもしれませんね。
1994年月組公演『エールの残照』というお芝居で、谷村さんが主題歌を提供されました。
作詞・作曲とも谷村さんです。
主演は天海祐希さん。
当時、その年1年の主題歌を収録したCDが発売されておりまして。
そのCDで知ったんですね。
まだテレビでしか宝塚を見られませんでしたから。(インターネット自体無い時代でしたし、田舎の本屋さんに宝塚の本は置いてありませんでした)
94年の主題歌CDは、たぶん花組市川公演の『エデンの東』を観に行った時にロビーで販売していたのを買ったのではないかと。
主題歌CDは90年〜01年まで持っていますが、94年が一番最初に買ったCDなんですね。
(因みに一番最初に買ったヅカCDは紫苑ゆうさんの退団記念CD)
歌詞も良いのですが、メロディが良い。
エールとタイトルにあるようにアイルランドのお話で、主題歌もケルトっぽくは無いけれどどことなくケルトの旋律が感じられるような曲です。
社会人になってからは石井竜也さんとの共演も多く、ミュージックフェアを始めとした音楽番組を見ておりました。
元米米CLUBマネージャー国府田さんのツイート
その昔…MUSIC FAIRの収録スタジオに 入ると…テッペイさんと谷村さんの衣装が 丸被り!!その瞬間→「オレ、着替えて来ます!」と脱兎のごとく楽屋へ走るテッペイさん!
— 国府田 満 (@MKD35) October 16, 2023
スタジオに戻ると…「ゴメンネ…」と申し訳無さそうに 仰られた あの谷村さんの 優しい お声を 思い出しました。
…合掌。
ソロになってから石井さんとのコラボもありました。
谷村新司・石井竜也名義では『風の子守唄』が一般的かもしれませんが、ワタシが個人的に好きな曲が『オモイビト』。
風の子守歌はお二人のデュエットですが、オモイビトは石井さんのソロ歌唱です。
石井さんのアルバム『SHINE』(2014年)に収録。(その後和楽曲集の『龍』にも収録されました)
作詞・谷村新司、作曲・石井竜也、編曲・TATOO
※TATOOさんは多東康孝名義で声優アーティストの作曲もされていらっしゃいますので、声優ファン界隈ですと本名の方が浸透しているかもしれません。
石井さんの主に和楽曲の作曲・編曲としてアルバムやコンサートにも参加しています。
初出時点ではオモイビトでしたが、『龍』収録時に漢字表記になりました。
たくさんの方が追悼していらっしゃいますが、石井さんの気の沈みようが(泣)
今年に入ってから、宝塚歌劇でも「この先生の振付た場面何回も観た」「この先生の作曲された曲ヘビロテした」方々の訃報が相次いでおりましたが、自分が「聞いて育ってきた」歌手の方の訃報も、一瞬何か時の空間に挟まった感覚になります。
最後に『想い人』より、この歌詞を抜粋いたします。
花は散る時 風に想い伝え
明日 咲くための 夢の翼くれる
君がつむいできた 白い花は願い
時を越え いつか届く オモイビトの胸に