8月なのに気温が20℃切るとは。

涼しい。

一年中この気温がいいですね。

寒いのイヤ。暑すぎるのもイヤ。

災害級の雨や台風も地震もゴメンです。


しかし30℃超えの日があるからこそ、「涼しい〜気持ちいい〜」と思えるんでしょうな。


こんばんは、更年期に片足つっこんで自律神経を拗らせています、蘭月すばるです。


今日はワタクシが展示会に出展していた時のお話。

一時期、展示会関連はほぼ中止になっておりましたが、2021年に入ってからはボチボチ開催されるようになりました。


2016年から2018年まで、ワタクシも展示会とか見本市的な、東京ビッグサイトでやるやつね、デザインフェスタをはじめ何件か出展しておりました。


元々、40歳までは可能な限り出展しようと思ってまして。

さすがに今は日帰りで2日、東京を往復するのはキツくなったのでやめましたが。

あとオリンピックの関係で会場が移動、駐車場が使えなくなったのも理由です。


それは2018年の11月のデザフェスのこと。

人の流れの関係で、暇になる時間が出来ます。

お昼どきとかね。

デザフェスには基本一人で参加してました。

(他の展示会の時は従妹に手伝いをお願いしたり)


イベント出展も回を重ねると、暇になるタイミングとかも読めるので、ワタシは内職としてかぎ針編みセットを持っていって、シコシコ編んでいたわけですよ、自分のブースで。


「20年近く続けているの、すごいですね」

ハッとして顔を上げれば、紺色のスーツ姿の男性が立っていました。

不肖蘭月、小売業にいた身です。

お客様の気配というのは、3m先からわかります。

この男性、声を掛けられるまで全く気配が無かったんですね。


不意打ちでした。

慌てて立ち上がって、

「あ、いや、最初の10年は会社員をしながらでした。昼間は正社員で勤めて、夜に制作していて」

販売しているアイテムではなく、自分が地道に続けてきたブランドの期間のことをお客様側から言われたのは初めてだったんですね。


ふわふわの(いやボサボサ?)ヘアに地味なメガネ、紺のシンプルすぎるスーツに、スーツケース。

一見、スーツケースでバイヤーさんかな?とも思いましたが、デザフェスに来るバイヤーさんはファッションや雑貨系の方ですし、地味めのサラリーマン風の人は意外といないんです。


ふわふわのヘアと地味なスーツも謎です。

お堅い会社のサラリーマンなら、髪がふわふわ(いやボサボサ)なはずがない。


男性は無表情で、軽く頷き、

「それでもこれだけの期間続けているのはすごいですよ。このチラシもらっていってもいいですか?」

商品のことは何も聞かれず、ワタシもこの人が何を求めてデザフェスに来場したのか読めず、「はい、どうぞ」というのが精一杯でした。


そう、ワタシはネットショップの案内チラシをお渡ししましたが、業者向けの名刺交換をしなかったんですね。


男性はチラシを手に持ったまま、人混みに消えていきました。


東京でのイベント出展では、毎回お客様とのほっこりするエピソードがあるのですが、この人は謎すぎて記憶に残っています。

何者だったのだろう?

いや、本当に現世の人だったのかな?

足…? 

そういえば、ビジネスシューズだったか思い出せない。


この時のデザフェスが、ワタシがイベント関係に出展した最後になってしまいました。

なぜなら、ネットショップがそれなりに忙しくなってきたから。


この男性にネットショップの案内をお渡ししたのも何か関係があるのかもな。とか、良い方向に想像しつつ、お盆もそこそこに仕事をしているのであります。


たまに遭うんだよ、その時は何かわからない、不思議な人。

あとから「あ!」みたいに、あの時の不思議な人と遭ったのも意味があることだったのかな?みたいな体験。


そこに気づくかどうか、でしょうね。

いわゆるチャンスの神様みたいな感じ。


これから展示会を予定しているクリエイターさんは、明らかに一般のお客様だとわかる人以外の謎属性の方がいらしたら、ガチの名刺交換をお勧めいたします。

何がきっかけで仕事が広がるかわからないからね。