さっ、うたプリでElements Gardenさんの話が出た所で、蘭月がElements Gardenさんを知った時の話。

 

遡ること2012年。

2011年のバウホール公演、明日海りお主演『アリスの恋人』(脚本演出・小柳奈穂子)をタカラヅカスカイステージで見ました。

2008年から2014年まで、ちょっと濃いめのヅカファン期間を過ごしていました。

小柳センセの芝居って、ガーリーな雰囲気漂うミュージカルが路線かと思われますが、2011年の星組『めぐり会いは再び』は、当時まだ聞きなれない言葉だった「2.5次元」という単語を初めてタカラヅカファンに浸透させた作品ではないかと個人的に思っております。

 

アリスの恋人の劇中、『ジャバウォックの詩』という曲があり、沢希理寿(さわき・りず)さんが歌っていたのですが、そのメロディーが今までのタカラヅカにはないような、独特のね、ちょっとケルトっぽい感じがあるようなないような。

そんな曲というイメージを持ちました。

作品自体がゴスロリっぽいお衣装でしたから、それも相まって「不思議な感覚の曲だな~」と思ったのです。

 

次、2013年の星組第一回台湾公演。

お芝居の『怪盗楚留香外伝-花盗人-』(脚本・演出 小柳奈穂子)の幕開けに、女役として出演していた礼真琴さんが歌う『春の雪』という曲があります。(三島由紀夫じゃないよ)

楚留香は台湾のアルセーヌ・ルパンと言われる話なので、お話の舞台も台湾なんですね。

その曲も古い中華圏特有の旋律があって、またそれをこっちゃんが上手く歌っているんです。

物語クライマックスでも紅ゆずる扮する薛斌がヒロインの夢咲ねね扮する左明珠(さめいしゅ)を想って歌う『大宙の愛』という歌もありまして。

収録日はベニの高音が出きっていなかったのが残念ですが、わりと音域の広い曲なので男役さんが歌う時は裏声にスムーズに切り替えられないといけないレベルなんです。

 

この小柳作品の2つで楽曲を提供していたのが、Elements Gardenさん。

生観劇していないと公演パンフなんて手元にありませんので、楽曲については全く無知だったのですが(当時の『歌劇』の座談会やNOIWONでも曲については特に触れていなかった)、台湾公演が終わって数か月後の『歌劇』にElements Gardenさんが作曲した曲についての記述があったんですね。

ははー、Elements Gardenさん? 外部の方なのね。

どうりで今までの宝塚の曲調ではないと思った。

楚留香では、『春の雪』を菊田大介さん、中盤で柚希礼音が歌う『流れる星のように』(いわゆるこれが主題歌)を藤間仁さん、そして『大宙の愛』を上松範康さんが作曲されています。

 

以上が、Elements Gardenさんを知った一連の流れです。

 

なのでね、うたプリの曲、いいなーとか思うはずですよ。

ヅカファンにはなじみがあるんだもの。

 

そういえば男性アイドルユニット系アニメって、タカラヅカのショーで若手男役が8人口くらいで1シーンもらうような場面にも似ています。

 

もう1つ、上松さん作曲で好きな曲を上げておきます。
水樹奈々×T.M.Revolutionで『革命デュアリズム』(革命機ヴァルブレイヴ)。
これも実は、礼真琴ディナーショーで、こっちゃんと音咲いつきちゃんがデュエットしていて、「ん? アニソンっぽいな」と思ったらやっぱりアニソンでした。
ショーの演出が齋藤吉正先生だとつい、アニソンが何かしら使われているのではないかと思ってしまう。
こっちゃんといっちゃんのデュエットも、ご本家のエネルギッシュな歌い方に負けないくらいのパワーでした。