知り合いの美容部員さんが、パニック障害になってしまいました。


彼女は1人で月間300万円売り上げるベテラン。

そう、ベテランなのに今更?


実はモンスター顧客に捕まってしまったのです。


モンスター顧客?

まぁ、クレーマーですよね。


とくに何を買うわけでもなく、化粧品売り場に来て「○○の接客態度が悪い!」「本部に電話してヤル!」「他の客を放って私の接客をしろ!」


ということを、延々騒ぐワケです。


ちょっ、接客は基本、早い者順ですから。

アナタ、自分が接客されている時に、後から来たお客様を優先されたら怒るでしょうが!


という報告を、私の後任の売り場長から受けて、蘭月も怒り心頭!!


そんな客は出入り禁止にするベシ!


しかし店の言い分は、危害がないので無理。


ええー?


だってさぁ、充分危害加えているじゃないですか。

言葉の暴力で。


店もそろそろ、客の選別をしていかないと、他のお客様に迷惑がかかってからでは遅いですよ。


こういう客がいると、店のイメージも良くない。

普通に買い物をしているお客様が、え?と思ってもうこの店で買い物をしなくなってしまう可能性もある。


確かに、クレーマーは危害は加えていないかもしれません。


しかし、店視点でじっくり考えれば、


・売上を立ててくれる美容部員さんを精神的に追いやり、彼女が売り場に立てない状態になってしまった。→当然、店の売上が落ちる。


・美容部員さんは化粧品メーカーの社員なので、メーカーと店との関係に亀裂が入る→美容部員さんの入店を減らされたり、最悪撤退ということに。


・他の美容部員さんにも、接客をされてもいないのにクレームをつける。→他のメーカーも美容部員さんを入れたくなくなる。


・現場に居合わせた他のお客様が、「あの店でこういうことがあったのよ」とお友達に話す。→じわりじわりと来店客が遠慮しはじめ、ついにはお客様が来なくなってしまう???



1人のクレーマーを見て見ぬ振りをすることで、店の相対的な売上が落ちる。


今、地方の小売業が閉店に追い込まれています。

ヤマダ電機の多店舗閉店は連日ニュースになっていますね。


ヤマダ電機だけでなく、しまむらやイオンなどの郊外型ショッピングモールは軒並みダメージを受けているそうです。


そして来店客が少なくなると、こういうお客様の行動が悪目立ちします。


良い店、安心して買い物できる店というのは、こういうお客様を生み出さないし、付け込むスキを与えない。


しかしながら、苦戦している小売店だとどうしても従業員も少なくなってしまい(人件費は真っ先に削減されるから)、クレーマーの芽を摘めなくなってしまう。


悪循環を断ち切るには、もう店自らが客を選別しなければいけない時代でしょう。


そして、従業員を守るのも、店の大事な役目です。


この従業員を守る、ということがおろそかになると、一般的に「ブラック企業」と呼ばれます。