マルチクリームとして人気のニベア青缶ですが、情報の中には「うっそ~えっ」と思ってしまうものが多くあります。

化粧品売り場では、「ネットでこういう方法を見てやってみたら、吹き出物が出てしまって」というお客様が後を絶たないのです。

一体なんで?

そもそもニベア青缶なんて、顔につける前提で販売はしていないのになぁ。




まず一つ目。

「ためしてガッテンで紹介していた」


これはウソ。

NHKが商品名名指しで紹介することはありません。


先日、ひるどき日本列島で金目鯛の特集をしていました。

その地域で金目鯛の丼モノを提供しているお店で、アナウンサーさんがレポートをしているのですが、テロップは「飲食店店主○○さん」だけ。

取材協力しても決して店名はだしません。


というわけで、ネットでニベア青缶のためしてガッテンで紹介された方法、というのはウソですよ。


二つ目。

「肌が白くなる(美白)」


これはハトムギ化粧水と合わせて使っている人が多いのですが、美白効果があるのはニベアではなく、ハトムギ化粧水だと思うんですよね…

この情報、ニベア単品使いというのもありまして、吹き出物が出てしまう人が多発。



いかにも油の塊っぽい青缶のクリームを顔に塗ったら、そりゃ雑菌が繁殖しやすいタイプの人はすぐに吹き出物がでます。


あとは肌がデリケートな人。

マルチなクリームだからと言っても、青缶はボディ用。

絶対に顔には使わないでください。

鉱物油で余計に肌が荒れます。


三つ目。

「ワキの黒ずみが解消」


えー???

まさかそんな情報まであるの?!


実はコレ、ワキの黒ずみ対策ジェルを売りたいアフィリエイターさんが情報を流しているのです。

「ニベア青缶でワキの黒ずみが解消するってホント?」というようなタイトルの記事。

ニベア青缶で検索する人が多いので、無理矢理キーワードにいれています。


記事内容は、「結論、青缶では黒ずみは消えません」。

それでワキの黒ずみ対策ジェル(しかも値段が高い)に誘導しているんです。


他にも「毛穴が消えた」とか。

いやはやまったく、油断もスキもあったもんじゃない。


ただし、ネットでも情報にはもちろん有益なものもたくさんあります。

これだけネットでの情報が氾濫すると、自分でその情報が信頼できるものかどうかを判断しなくてはなりません。

私はよく、「知識で武装」という言葉を使っていますけどね。




さて。


ネットでの情報を鵜呑みにしてニベア青缶を買ったけど、結局肌に合わなかった、吹き出物が出てしまった、というお客様に対して。


買ったのはお客様自身の責任ですが、自分トコのお客様でしたら、いくらニベア青缶と言えど商品をムダにはして欲しくありません。


会話の中でそういう話を聞いたら、他の使用方法を提案します。


王道はかかとに塗り込む。


手は意外とベタつくので、かかとに塗り込んでかかとケア用靴下を履いて寝ればOK。

かかとでも量は使いますからね。

かかとを勧めているのは、荒れにくい(ある意味荒れていると言えるけど)から。


ムダ毛をL字型カミソリで処理している人は、腕や脚の処理の時に厚めに塗ります。

そうするとカミソリのダメージを軽減できるのと、刃のスベリがよくなる。

そして一通り剃ったらテッシュでムダ毛と一緒に拭き取ります。

あ、カミソリの刃に付いたクリームも忘れずに。


ある程度肌が丈夫な人なら、クリームパックにしてもよいでしょう。

夜のスキンケアで化粧水を付けた後、クリームを薄く塗って、肌より少し熱いくらいのタオルで温パック。

ヤケドに注意!

2、3分(適当)で、クリームをそのままのタオルで拭き取ります。

顔は心配だなーという人は、肘から下や手でやってみるといいですよ。


ニベア青缶はボディ用ですので、顔につけるのはメーカーとしても想定外。

それで肌が荒れても、メーカーはもちろん、販売店も責任は取れません。

自己責任でお願いします。


でも不思議なことに、@cosmeではフェイスクリームでランクインしているんだよねぇ。