稀代のトップスター、花組の蘭寿とむの大劇場千秋楽を終え、蘭とむファンの方は心にポッカリ穴が空いたような日々をお過ごしかと思います。

 

 

実は私も呆然としております。

 

 

 

宙組次回大劇場公演ベルサイユのばら、オスカル編。

 

 

アンドレ・アラン・ジェロ様の役替わりもさることながら、退団者がイタすぎる・・・!

 

 

蓮水ゆうやと愛花ちさきが揃って退団するというではないですか!

 

 

いえね、この2人がベストカップルとかではなくて。

 

 

でもスカステナビゲーターズはこの2人のコンビが好きだったんです。

 

 

ちーちゃん(蓮水)は、ものすごいガツガツした男らしいダンスをするので、観ていてホゥッとなります。

 

でも、まぁ、先に退団した春風みーちゃんや雪組に組替した鳳翔大ちゃんみたく、新公で主演したワケではないからね。

主演はバウ・ワークショップの『殉情』で早霧せいなとW主演したのと、『ワイルド・ミーツ・ザ・ワイルド』で七海ひろきとW主演。

 

しかし!

 

こういう、脇にいる2枚目が大事なのですよ!!

専科のハッチさんを観ていると分かるのですが、星組時代のハッチさんって’95年以降はかなり2枚目の悪役路線が多かった。

時には、『国境のない地図(’95 植田翁演出)』『二人だけが悪(’96 正塚演出)』のように、主人公を見守り、力を貸す役どころもありましたけれど、基本悪役。

『イコンの誘惑(’98バウ 小池演出)』の元KGBのスパイ・ゲオルギー役なんて、これ、ハッチさんにしかできない役だと思うし。

 

芸達者な悠真倫さんや、美城れんさんが専科入りするのは分かりますが、悪役の出来る2枚目を育ててくれないとお芝居が面白くないじゃないか!

 

 

ちーちゃんが悪役の出来る2枚目だと実感したのは、去年の『モンテ・クリスト伯』。

純矢ちとせに喰われた感はありますが、冷酷な悪役に的していると思える演技でした。

(ただ、モンテ・クリスト伯の三悪人は、エドモンを嵌めておきながら、エドモン扮するクリスト伯にだまされるというマヌケさがウリなのですが)

それ以前にも、『シャングリラ』の時の雹も、まさに氷のような美貌と相まって、ストーリーのスパイスになっていたし。

 

でもなぁ、ちーちゃんの場合、多趣味だから他にやりたいことがあって、宝塚の世界はもう満足してしまったのかもしれません。

 

あ、ちーちゃんについて語りすぎたので、たらちゃんの話は次回に。