もう1週間経ってしまいますが、3月8日土曜日、東京国際フォーラムで開催された『アートフェア東京2014』に行ってきました!
アートフェア東京とは、簡単に言うと古美術から、近代・現代アートの展示即売会のような所。
日本ではまだまだこういったアートの展示即売会はなじみがありません。
実は私も、今回初めてこのような場があることを知りました。
美術品の買い付けって、オークションだと思っていたんです。
国内の約180 軒件の画廊さんが出展しており(出展にはそれなりの審査があります)、それぞれの画廊さんがそれぞれのポリシーを持って、アートを販売している。
そういう場所って、すごくエネルギーに満ちているんですね。
特に「現代アートなんて、何を選んだらいいのかわからない」という人も多いと思いますが、それはもう、作品との出会い。
インスピレーションで、あ、この絵、いいな。と思ったらそれでいい。
アートフェア東京の場合、画廊のオーナーさんは勿論、作家さん本人がブースにいる時もありますので、直接お話を聞くこともできます。
蘭月個人としては、作家さんのお話も興味深かったのですが、画廊のオーナーさんが何故その作家さんを押しているのか?というお話や、オーナーさんの考える「アートとは?」的なお話が勉強になりましたね。
せっかく絵を購入しても、保管はどうしたら良いのでしょう?
特に日本は多湿。
この湿気が絵に限らず、美術品にとっては大敵です。
カビや虫に喰われてしまったら絵の価値も下がってしまいます。
ずっと不思議に思っていたんですよね。
コレクターさんっているけれど、そういう人達はどこに保管しているのか?
自宅に絵のための1室があるのか?(いや、あるかも・・・)
私はカメラが好きで、一眼レフとかを持っていますが、カメラでさえレンズのカビやホコリには神経質になります。
カメラは調湿機能付きの保管ケースが売っているけれど、カメラとはケタ違いにサイズの大きな絵はどこに?
閑話休題。
田舎住まいの私は、中々本物の絵画を見る機会がありませんでした。
東京に出られるようになって初めて行った美術展が、東京都美術館で開催された『ルーヴル美術館展-ロココから新古典派へ』(1997年)。
そこで、生まれて初めて画家本人が描いた「本物の絵」を見たんですね。
教科書とかで、この絵は誰が描いて・・・ というのは知っていたのですが、実物を見て思ったのは、大きい!! ということ。
その大きさに圧倒されたことが、私が実際に展覧会に行くことを人に勧めている理由です。
さて。
絵画の保管については、とあるブースで解決しました。
なんと絵画1枚から預かってくれる、美術品専門の倉庫があったのです!
その倉庫は寺田倉庫さん。
元々は美術品に限らず、貸し倉庫事業を行なっているとのこと。
湿度や温度の管理はもちろん、免震・耐震構造で破損を防止。
そして保管品質にこだわっているからこそできる、作品の保証制度もあるんです。
アート作品だけでなく、アート作品の流通をサポートするこういったシステムがもっと広く一般の人にも普及していくと、アート市場も身近になってきますね。