たまにはヅカ以外のことも書いてみましょう。
私は日本商工会議所認定の販売士という資格を持っています。
これは何の資格かというと、小売業の「売る人」のための資格です。
簿記や中小企業診断士は、総務や経営といった裏方的な資格ですが、販売士は売り場で直接お客様と接する人間なのです。
3級から1級まであり、小売業唯一の公的資格と言われています。
3級くらいでしたら、商業科がある高校なら高卒で取れるようです。
今回は『セール価格の不思議』と題しまして、ここ数日、ニュースを賑わせている楽天市場の状況や、他の小売業、とくにスーパーのセール、あれも何だかな?というナゾを紐解きたいと思います。
楽天市場のセールは何がいけないのか?
はい、今回問題になっているのは、『不当表示』です。
これは「その価格で販売した事実が無いものを通常価格と表示」していたことです。
ことの発端は、抹茶シュークリームを通常価格12,000円で表示→セール77%OFFで2,600円で販売。
しかしこの通常価格がどう見てもおかしいだろ!とツッコミが入ったところでマスコミが騒ぎだし、楽天市場自体も調査になりだしたら、同様の不当表示を行なっていた店舗が20店、商品数1000点ありました、と。
ですが私個人的な感覚でいうと、このような売り方をしている店が1000店ではないか?と思います。
楽天市場側の言い分としては、「セール品は登録方式で、認可したものだけ(楽天市場の)セール会場に表示していたが、一部のお店で"「正式な申請がないまま、勝手にセールをしている店舗があった」(楽天市場を統括する高橋理人常務執行役員)”11/8東洋経済オンラインより引用
楽天市場のセール時にはセール対象商品を登録しないといけない
楽天スーパーセールのCMを見たことがある人も多いと思います。
「車も!家も! 色々半額~!!」
しかし、世の中にはオープン価格というものがあり、そもそも元の値段がいくらか分からない商品も多数存在します。いや、今はオープン価格の方が多い。
一応、楽天市場としては今回のような事態を防ぐため、スーパーセールに半額で出すためには申請フォームから商品を申請してくださいヨ、と言っています。
申請してくれた商品は、楽天市場トップページから半額商品のコーナーに誘導しますので、1つでも登録しておくとお店にたどり着くお客さんが多くなります。もちろん半額商品はあればあるだけいいですけどね。
しかし、今回のお店は何で勝手にやったのか?
それはネット通販というシステムを逆手に取った宣伝です。
楽天市場のトップページには、認可した商品が並ぶ77%OFFのコーナーのほか、検索キーワードで77%OFFという箇所が登場。
すなわち、楽天市場に申請しなくても、このキーワードを入れれば検索にヒットする。→お客さんがお店に来る!
モラルが無い人や、楽天の社長みたいな「売れりゃいい」的な考え方を持った店主が考えたんだろうということは想像に難くないですね。
しかし、今回問題になっているお店は甘く見ていたことがあります。
それは、今の楽天ユーザーのお客様の買い物の仕方。
一昔前は、ネットで商品を買うのはamazonや楽天くらいでしたから、パッと目についたら「あ、安いのかな?」と錯覚を起こして購入につながっていたのかもしれません。
今はネットでのお買い物に慣れたユーザー、早々だまされません。
価格.com(これもシステム的に問題があるのですが、また後日)やamazon.co,jp 、果てはヤフオク!なんかも見て、「本当の値段」というものを知っているのです。
ネット環境が進化しているということは、それだけお客様も色々な事が分かるようになっているということ。
販売する側はこのことを肝に銘じて、販促を行なわなくてはいけないのです。
楽天市場のコンサルタントって?
楽天市場からのダイレクトEメールなどに『楽天市場に出店しませんか?』と誘うバナーが付いていたり、個人でもお店をやっている人の所にはどこから情報を手にいれたのか、楽天市場のスカウトチームからお誘いの電話がかかってくることがあります。
「ネット販売の経験が無くても大丈夫ですよ、出店後も専任のコンサルタントが付きますから」
でもコンサルタントって、別に中小企業診断士や、それこそ販売士の資格を持っているわけでは無い。
実は楽天市場の広告を店舗に買わせる『セールスマン』なのです。
(にも関わらず、以前私が楽天市場出店時に当たったコンサルタントさんは東大出身だったりしますが)
つまり、販売に関してはド素人。
コンサルタント歴が長い人が当たればラッキーですが、大卒5年未満とかだったりすると、通じる話もややこしくなります。
今回の件がyahoo!でニュースになった時、コメント欄で「コンサルタントは気づかなかったのか?」というコメントを見ました。
気づかない、と言うより『分からない』という表現が正解でしょう。
やっていいことと悪いことの区別がつかない、景品表示法や薬事法などの各種法律関係も知らないのでは無いかと思ってしまいます。
(そんな楽天市場の社長が薬のネット販売解禁!なんて言っているから信用性が無くなる訳です)
ただ、コンサルタントの中には、言い方は悪いのですが悪知恵のある人もいて、店舗に変な入れ知恵をした人もいるんじゃないかなー。
海外販売担当者から、海外販売手数料を値上げしますという通達があり、「では採算取れないので海外販売やめます」とお返事したら逆ギレして「商品の値段を上げればいいじゃないですか!」と言ってきた人もいました。
化粧品なんて殆どパッケージに値段が書いてありますからね。
普通に考えて分かるだろ!と言いたくなることを平気で、自分のノルマ(広告販売金額)を達成するのに必死だったりします。
ユーザー不在、ショッピングエンターテイメントを標榜している楽天市場なのに、これでは本末転倒です。
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今回はたまたま楽天市場のセール価格がニュースになりましたが、他の店はどうなのでしょう?
ここ10週連続で週末になると電子マネーポイント5倍を謳うあの最大手スーパー。
ボーナス商戦は本当にお得なのか? 時期によって損をしてしまう買い物等、順次アップしていきたいと思います。