東京公演が終わった後も、しばらくは新国立劇場バレエの『不思議の国のアリス』の世界に浸っていました。
今週末は高崎公演が行われています。
米沢唯さんと渡邊峻郁さんの笑顔
【不思議の国のアリス】
— 新国立劇場バレエ団 The National Ballet of Japan (@nntt_ballet) June 18, 2022
高崎公演初日、終演いたしました✨
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました💕
アリスとジャックに最後のシーンを再現してもらいました📸ジャックのスマホにはこんな写真がカメラロールにあるはず📱 pic.twitter.com/NNmMm4owd1
最後に携帯で二人の写真を撮ってもらうシーンは、ロイヤル・バレエの映像版ではガラケーでしたがさすがに今はスマホでした。
今回、東京で計10公演だったアリス。6月12日の公演は回を重ねてバレエ団全体が一層充実し、そして千秋楽らしい華やぎに満ちていました。
新国立劇場オペラパレス入口へ続く階段
ロビー
米沢唯さんと渡邊峻郁さんペアのアリスは12日だけでなく、6月5日の公演にも行っていました。
今回、主要キャストは全部観られたはず(途中、ケガで降板の場合を除いて)。
米沢/渡邊ペアの6/5公演はマッドハッタ―がジャレッド・マドゥンさんでした。
マドゥンさんのマッドハッタ―への私の第一印象は「美しい」でした。
1幕で手品師として登場したときの“うさん臭さ”はマドゥンさんが一番だったのですが、マッドハッタ―はシュッとして華麗でした。
米沢さんのアリスは私には「きれいなお姉さん」。技術はますます磨きがかかり、伸びやかな表現で不思議の国をまったく臆することなく進んでいく自由さが魅力に感じました
渡邊さんのジャックは軽やかでチャーミング!
なお、ジャック役ではない日はハートの女王を支える臣下(「ハートの2」)役で大活躍でした。
ハートの2のときは女王の「タルト・アダージオ」の後は舞台上で座っている陪審員の一人なのですが、妻役(?)の女性陪審員との小芝居についつい目がいってしまいました
特に早乙女遥さんとのやり取りがお二人ともとってもかわいかった~。白ウサギがラッパを吹いたら早乙女さんの耳をふさいであげたり、セクシーなイモ虫に早乙女さんたち女性ダンサーが引き寄せられると悲しそうにしたり。
宇賀大将さんのイモ虫、素敵でしたカエルの召使役での跳躍もダイナミックでした!
『不思議の国のアリス』のイモ虫は、踊りだすと周りの女性たちが色めき立つセクシーなキャラクターなのです🍄
— 新国立劇場バレエ団 The National Ballet of Japan (@nntt_ballet) June 18, 2022
🩰:宇賀大将
📸:長谷川清徳
Alice's Adventures in Wonderland©︎ by Christopher Wheeldon pic.twitter.com/e6mQv0DFJK
スティーブン・マックレーさんのマッドハッターは11日ソワレはひたすら圧倒されて観ていましたが、12日はもうちょっと落ち着いて楽しめました。
12日キャスト表
マックレーさんは1幕でアリスが不思議の国へ行く前のテーブルでの動きがものすごくMADで、12日は「こんなに大きな動きをしていたんだ」などとあらためて知ることができました。
アリスでは、ダンサー一人一人へ演劇的な動きもかなり求められていますね。
チェシャ猫のパーツを動かす黒子や、植木たちもみんなダンサーさんとのことで、一人何役も担当して大変だったことと思います。
体調不良などで急なキャスティング変更も何度もあったようです(ダンサーさんたちのインスタでいくつか知ることができました)。
千秋楽のカーテンコール
不思議の国の住人たちはこれから群馬県高崎市に向かいます🔜
— 新国立劇場バレエ団 The National Ballet of Japan (@nntt_ballet) June 12, 2022
高崎芸術劇場でお待ちしております🌹🤍https://t.co/zcybsGZJzS pic.twitter.com/gLtdaF6S30
今回のアリスでマッドハッターデビューをされたファースト・ソリストの福田圭吾さん。
インスタに「2003年のローザンヌ国際バレエコンクール組」の写真をアップしてくださいました。
2枚目は2003年出場時の福田さんとマックレーさん
ローザンヌの公式チャンネルに2003年の決勝の映像がフルで公開されています。
福田圭吾さんのバジルのヴァリエーションは26分50秒ごろから。
跳躍高い!ピルエット美 ブラボーの嵐
公式チャンネルではないのですが、マックレーさんの演技動画(お借りします)。
海賊のヴァリエーション
コンテンポラリーのタップが凄い
米沢唯さんのジゼル
オペラパレスのホワイエに展示されていたアリス第3幕の舞台模型。
新国立劇場バレエ団は、アリスの高崎公演後は『ペンギン・カフェ』。
そして2022/2023シーズンのオープニング公演で新制作となる『ジゼル』の主役キャストが発表されました。
もうこれは全キャスト観たい!
📣2022/2023シーズン開幕公演『ジゼル』<新制作>公演日程・主役キャスト決定のお知らせ 📣
— 新国立劇場バレエ団 The National Ballet of Japan (@nntt_ballet) June 17, 2022
吉田都芸術監督が自ら手がける古典の名作にどうぞご期待ください✨https://t.co/h8GI0YzfCl pic.twitter.com/FJuKtzRmFw
個人的にとてもうれしいのは、池田理沙子さんがジゼルにキャスティングされたこと
シンデレラでもアリスでも素晴らしいパフォーマンスでしたし、ジゼルも池田さんならではの魅力的なバレエを見せてくださるでしょう。
速水渉悟さんとは今回のアリスで白ウサギとのコンビでした。
二人で踊るシーンはよく息が合っていましたし、純愛系なジゼルになるのではと想像しています。
池田・奥村組はくるみとコッペリアでぜひ!
小野絢子さんと奥村康祐さんは『ライモンダ』で素晴らしかったので、大人のジゼルとアルブレヒトを見せてくださいそうですね。
観客総スタオベ!新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』10/24鑑賞メモ 小野絢子さん 奥村康祐さん
一番想像がつかないのが、木村優里さんと福岡雄大さんです。ええっと、本気でなくてジゼルに手を出してしまったアルブレヒト…みたいな…?(福岡さん、ごめんなさいっ!)
オペラパレス隣の中劇場では相葉雅紀さん主演の舞台が上演されていました。
中劇場へ続く階段
アリスの幕間にいただいたシュークリームも美味しかったです
今までのアリス鑑賞メモ
池田理沙子さんのアリスデビュー★新国立劇場バレエ6/4マチネ鑑賞メモ
本島美和さん退団/凄すぎマックレーなど★新国立劇場バレエ6/11マチネ&ソワレ鑑賞メモ