本日でルワンダに赴任してから4カ月が経ちました。

仕事にもかなり慣れてくるころですが、それと同時に今までに与えられることがなかった仕事にも挑戦する機会があり、刺激の多い毎日を送っています。今日は、10月力を入れて取り組んだ「広報文化」の仕事について書いてみたいと思います。

 

広報文化というと、正直少し前まではあくまでも政治や経済が主にあり、サブで行うものだと思っていました。しかし、今回担当書記官の方が休暇で不在となったため、自分がその準備を主で担当する機会がありました。イベントは「現代日本写真展」。これに向けての業務は国際交流基金の巡回展をルワンダで開催するにあたって、その準備及び初日の開会式に向けての準備を行うというものです。

 

展示する作品も決まっている写真展なのでそれほど苦労することはないだろうと思っていましたが、ルワンダには写真展を行うような設備がないため、写真を展示するパーテーションを作成するところから始めなければなりません。しかし、業者とのコミュニケーションがうまくいかず、3週間以上も前に作成を依頼したにも関わらず、実際に作成に取り掛かったのはなんと開会式の3日前。しかし、制作現場までハッパをかけに行ったので、何とか間に合わせることができました。

その他にも、会場として提供された体育館がかなり殺風景だったのでその飾りつけにポスターを段ボールに貼り付けたものを手作業で作るなど、まるで高校の文化祭を思わせるようなシーンがあるかと思えば、開会式の招待者リスト、招待状を作成する仕事や業者から見積もりを取る仕事もあり、かなり仕事の幅は広いと感じました。

 

また、この過程では、現地職員の方と深く関わる機会も多くあります。

今までは関わる機会も少なかったのですが、このイベントの準備は業務量が多かったため、彼らに様々な仕事を頼まねばなりません。その際に、どのようにすれば間違いなく動いてくれるのか、また誰にどの仕事を頼むかなど考える機会も多く、非常に勉強になりましたし、これまでになく英語でコミュニケーションを行う機会が多かったので、多少なりとも実践的な英語力が上がったのではないかと思います。

 

いろいろと困難の連続だった写真展準備ですが、10月20日、無事に開会式を迎え、スポーツ・文化大臣はじめ外交団や政府関係者など多くの方が出席くださり、楽しまれていたのを目にすると本当に準備を頑張って良かったと思え、これまでの努力が報われた気がしました。正直、今までに担当したどの仕事よりも目に見えた達成感があり、やりがいも大きかったです。はじめ、この仕事に応募した際には、広報文化事業に携わるなど考えてもいませんでしたが、幅広い仕事を任せてもらえるのが小規模公館の良さなのだと改めて実感しました。

 

小規模公館の専門調査員は幅広い仕事を、バランス良くこなすことを求められるので、ジェネラリスト志向の人が活躍できるのではないかと感じました。