「ルワンダテニス会」というテニスサークルを、全代表から引き継いで初めての活動となった。

事前にメールで参加を呼び掛けて、だいたい8人くらいが来ることになっていた。

 

「参加」を表明した人が本当に来るのかどうか不安だったが、みな少し時間に遅れはしたが現れた。最初に顔を見せてくれたのはMさんだ。彼女はいつも明るくて、いるだけで場の雰囲気が明るくなるので安心した。その後も続々とメンバーが到着してテニス会の開始となった。

 

テニス会、とは言っても僕が何か指示を出したり練習を仕切るというようなことはなく、みながバラバラで練習している。はじめの30分くらいはラリーをして過ごして、その後からだんだんと自分とレベルが同じくらいの相手を見つけて試合に入っていく。今日は最初Nさんと練習をしていた。彼がこのメンバーではおそらくナンバー2だろう。ショットやサーブに威力が若干乏しい時があるが正確性は高く、ラリーや試合の相手としては申し分ない。しばらくすると、メールで連絡してきた新入りっぽい人達も顔を出して8人が揃った。今日のところはこれで全てのようだ。

 

みな、経験などの差はあり、レベルはまちまちだった。そこそこ打てる人もいれば、ほとんど打てない人もいる。ただ、そこはそれぞれがわかっているようで、次第に経験者同士、初心者同士でゲームをする時間になった。僕たちは短期でよく来ているというIさんという人を交えて試合を行い、かなり盛り上がった。

 

だいたい6時になるとちょうどボールも見えなくなってくるので、引き上げる。果たして今回はアフターに行くことになるのかどうかと思っていたが、ひとりが「行きましょう」と提案した。

 

シャワーを浴びてから、カバナ・クラブへと向かった。席に着くと、想像していたように上品な飲み会が行われていた。落ち着いたキャラが多いということもあり、小さ目の声で談笑している。

 

この日は、日本からルワンダに1か月間のインターンとして特別参加している北大の院生がいたので、昨日の飲み会のように、それぞれが希望や夢のある話をすることができた。過去の経験や海外生活のこと、そして将来のことやキャリアのこと。今日のメンバーは自分の話をする際にも話過ぎず、かつ話した後は次の人にバトンタッチをするという基本ができてる。最近思ったのだが、飲み会などで心地よく話すためには、

「自分が発言する → ある程度内容のあることを言う → 次の人(個人もしくは不特定)に話題を振る」

 

これがとても重要だということに気付いた。

実際にこの飲み会の場でも話に出たのだが、一番楽しくなく、ストレスに感じる飲み会とはどういうものかというと、大勢いるのに、ごく少数の人が、内輪ネタなどとっつきにくい話で会話を支配している状況が続くことだ。そんな飲み会ならば出る必要がないし、お金だけ置いて帰っても問題ないと思うということについてはみなが同意した。ある人が先日出席した飲み会は、話していたのが3人くらいで表面的な浅い笑いを取るような話しか出なかったので、非常につまらなかったようだ。その通りだと思う。

 

結局時間も2時間程度で終了した。Iさんの「そろそろ私達、帰りますから」の一言は非常に気を遣ったものだと改めて思う。「終わりましょう」ではなく、「そろそろ帰ります。」のほうが他のメンバーが返答に困る必要がなく、終わりやすくなる。

以前、どこかで書いたが、「物足りないくらいがちょうど良い」のだ。それに、ひょっとすると中には帰りたい、とか疲れたと思って我慢いる人がいるかもしれないので、全員が常にその可能性を頭に入れて行動すべきである。メンバーからも、「今日の飲み会は楽しかった」と言ってもらえた。

 

これからも、こんな雰囲気の中で活動をしていければ良いなあと思える理想のスタートだった。