10年目の震災の日
あの日
私は実家の宮城県七ヶ浜町にいた
ボディボード雑誌の編集を一つの仕事にしていて
締め切りが近く、朝からパジャマのまま一日パソコンとにらめっこ
地震の15分前には
友達が、私の忘れ物の上着を家に届けに来てくれて
軽く言葉を交わして別れた
浦島太郎
復興、復興
壊滅した海岸線は
急ピッチな土木工事で
高い堤防、新しい道、山を削って復興住宅
震災後、土地を離れてしまった私は、帰るたびに
知らない町に来たように
海岸線は変わり果てた
以前の面影を残す場所もあるけれど
すっかり姿を変えた場所も多い
住んでない私が言えることではないと思うけど
その景色は寂しい
でもどんなに変わってしまっていても
そこは私の故郷
帰りたくなる
落ち着く場所
何もしなくても 何も言わなくても
ただいるだけで休息できる
そして
震災をきっかけに
この地を離れてしまった人もいる
いつまでも、当たり前に会えると思っていたのに
みんなどうしているかな?
変わらずいつも幸せであってほしい
変わらずあの頃のSoulを
当たり前だった日常が、一瞬にして変わった
多くの人がそう
でも、それも全て自分の歴史の一コマとして
今の日常を満喫する
今ある当たり前も
ある日突然尊いものになる日がくるかもしれない
過去はもう来ない
永遠に♾
未来だけがある
私は地球🌏の声を聞いて生きていく
I love you