沖縄には105歳の女性の詩吟愛好家がおります。

昨年暮れに、お見かけしましたが車いすですが、詩吟を発表するときはしっかりと立たれていました。

105歳は1913年(大正2年、癸丑)になりますか。昨日の初吟会に彼女は出席はされませんでしたが、俳句を寄稿されていましたた。

彼女の生まれた大正2年は、2月10日第三次桂太郎内閣総辞職などがありますね、62日間の短命内閣で、この原因は「陸海軍の両大臣はそれぞれ現役の中将又は大将に限る」という軍部大臣現役武官制によるものらしく、あとは海軍大将の山本権兵衛に組閣が命じられた、とあります。大正時代は大正デモクラシーとも言われますが、その後の戦争に向かう萌芽があったのですね。

詩吟は漢詩や、俳句、短歌を記憶し声高らかにうたいますので、たぶん、腹式呼吸や、記憶力の増進に役立っているものと思います。105歳の彼女は75歳から詩吟を始められたとお聞きしております。

詩吟は地味な感じもしますが、杜甫、李白などの唐詩を読み直すのは、中学や、高校生の頃も思いだし、なかなか楽しいものです。