最近耳目を集めているのが、新生児取違え事件、育った環境によって人生60年の間に随分の違いがあるようです。一人は豊かな家庭で教育も十分受け不動産会社経営、もう一人は、中学校から定時制高校へそしてトラック運転手の人生。
昔し、氏より育ちといますが、でも、人間性はずいぶん違うようで、トラック運転手さんの方は貧しい中で育ててくれた「母」を大事に、「兄」の介護もしているような素晴らしい人で、その優しさの一端は記者会見の様子からも垣間見られました。一方、不動産屋さんの方は随分違う人のようですね。
「人間、万事塞翁が馬」とも言いますので、何がいいのかもわかりません、でも、実の親の愛に恵まれて成長することが一番なことは当然です。
今の時代、いろいろな事情で施設などで成長しなければならない子供も多いですが、今回の事件ではどんなに苦しくても、人を思いやる愛情豊かな人間になれることを、トラック運転手さんが教えてくれました。仏陀は「人間の価値は生活力ではなく清らかなる行いである」と語っていますが、仏陀もこの方の行いを見ていたのですね。
