信長は「敦盛」の「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり・・・」が好きだったらしいが、今は、人間80年ですか、それでも、下天の内をくらぶれば、夢幻でしょうね。

しかし、現実は30年ほど余分な人生ですから、個人にとっては何をしていきるかは大問題ですね。

以前、山形県の上山市にある斉藤茂吉記念館を訪れたことがありますが、著作の数々、人間一生の間にこれくらいの大事業をすることができるのかと驚いた記憶があります。

何かに恵まれた天才は多分人生どんなに長く生きても足りないくらいでしょうか、凡人には、ただ、時間とめしをつぶしている飽き飽きした余生なのでしょうか。

生き物は子孫を残すために生きているはずですが、もう、その役割を終えた生き物は、マッカサーのように、静かに消えるのみかもしれませんが、生きることは本当に難しいものです。

仏教には涅槃寂静という言葉がありますが、様々な煩悩を消し去りながらもプライドを持ちつつ生きる、すなわち、さとりを開き余生を過ごすべきなのでしょうね