「孤児として生い立ちしわが生涯を閉づるもうべし一人の生」これは日本野鳥の会の設立者中西悟堂さんの歌である。中西さん89年の生涯らしいですが、父を早く亡くし、母も行方不明という、歌にあるように孤児の生い立ち、15歳で僧籍に入ったそうですが、生涯やはり、父母へのこだわりをもっていたようです。
今回の津波災害では沢山の震災孤児が出ましたが、中西さんと同様、一生涯失った父母へのこだわりを持ち続けるでしょう。
でも、中西さんの歌に うべし=宣べし=それでいいのだ とあります。
失った肉親は残された人の心に生涯生き続けます、そして、それでいいのだと思い生きて行きましょう、多分、どうして自分だけかと思い悩むことはあると思いますが、将来に希望を持って、中西さんは次の世代に野鳥の会を残しました。