竹の葉に風吹き弱る夕暮れのもののあわれは秋としもなし 、万葉の詩ですが作者は20歳位の歳で亡くなったとされる若き美人の宮内卿、
今では万葉人のような生活はだれもしておらず、若い人では竹の葉に吹く風からもののあわれをうたえる人はもういないでしょうね。
ただ、万葉人でも公家に生まれるとかという偶然がなければ、多分、いとおかし、とか、もののあわれなどを言える身分でもないでしょうから。
ところで、今朝のラジオで、沢田研二さんのうたを流していましたが、新ザ・タイガース結成とか、40年ぶりとのこと、彼の古い歌を聴いていてかつての時代が走馬灯のように流れ、大いにものののあわれを感じてしまいました。
ということは、現代人は平安時代の宮内人のようなもののあわれ、いとおかしを感ずる教育の環境にあるのでしょうね。
せっかくこの世に生まれたからには大いに学んで知識を付けなければ損をしますね。