幸福の条件とはなにか、難しい問題ですが、バートランド・ラッセルのいう「思い通りにならないこともあるのが、幸福の必須条件」とのこと、
そうであれば、地球上の全ての人間が幸福の絶頂であるが、そんなことはだれも考えなてなく、ラッセルさんがいうような人は、何でもそろって、すなわち、豊かな家庭に生まれて、高等教育を受けて、美しい知性的な女性(男性)と結婚をして、そして、幸せな家庭を築いているような、ごく稀な人たちであろう。
山の彼方の空遠く幸住むとひとのいう・・も、みな、幸せを求めて彷徨している人の群れで、、生きている人がいかに幸せから遠く離れた場所にあるかを示している。
一方、フロイトは「幸福を求める様々な手段の中で、最も目的に近い方法は、あらゆるものの忠心に愛を置き、愛し愛されることに全ての満足を見いだす方法である」と言っています。これは、例えば、赤ちゃんを育てている母の姿を見ればうなずけますね。
全ての家庭に幸せをとなると、これは、もう不可能でしょうね、すなわち、国民を幸せにすることなぞ、どんな政権でもできませんね。
私たちはフロイトの言うように「愛し愛されること」に全てをかけましょうね。
そう言えば、五木寛之さんの詩に「愛の水中花」がありましたね、
・・乾いたこの花に 水をあたえてください
金色のレモンひとつ 胸にしぼってください
わたしは愛の 水中花
あれも愛 これも愛
たぶん愛 きっと愛・・