今、「辻の華」を読んでいる、作者は上原原栄子さん、発行者所は㈱時事通信社であるが、上原さんは大正4年生まれ、4歳で沖縄那覇市にあった「辻の遊郭」に売られ、戦争を挟んでの彼女の生きた様を記載した実録記である。読んでいて、戦争の悲惨さはもちろん、人間のたくましさも行間ににじみ、ほんとうに、どんな環境でも人間は生きていけるし、しかも、そんなに肩意地を張らずに自然体に生きれることを知らせてくれます。
以前、中国の「ワイルドスワン」を読んだことがありますが、あれは中国の文化大革命で犠牲になった親子の話し、ずいぶん感銘を受けましたが、この「辻の華」もワイルドスワンに引けを取らない本です。もし、図書館で手に入るならぜひ一読をお勧めします。
人間は強い、特に、雑草のように踏まれて苦労をした人ほど強いですね。