多分今年の流行語に「想定外」がリストアップされると思いますし、ダントツのトップかもしれません。しかし、想定外という言葉は裏返せば、責任放棄、無責任にも通じ、営々と築いてきた全てを無にする呪文でもあります。

特に、原発事故で政府や東電は盛んに想定外と連発していますが、しかし、津波についてはこのブログでも書きましたが「損害保険協会」でも8.1mを予想しており、5m程度の津波を設計波高としたことで今回の被害を受けたことの原因を、想定外などとは絶対に言いません。

また「学識経験者」と言う言葉も実は変な言葉です、「学識経験者」とは言いかえれば「御用学者」と言ってもいいかもしれません、彼らは始めから政府の言いなり、あるいは、企業の言いなりになる、大学などの先生方なのです。

日本には各分野に星の数ほどの専門家がいますが、その中で御用学者は絶対に政府や企業の方針に逆うことは言いません、逆に、なんとか屁理屈を付けてでも、政府や企業の方針をバックアップする論理を見い出してくれます。

今回の地震・津波そして原発事故はその彼らのやってきたことに自然から巨大なバツ印を付けられたわけですが、政府や企業は相も変わらず御用学者を総動員して「想定外」の大合唱をさせています。

特に、巨額の補償になると予想されると原発事故、想定外、想定外と言っていますが、なにか、江戸末期いいじゃないかいいじゃないか」と民衆を熱狂させた事件、社会現象を思い起こさせます。

今回は「想定外、想定外」とマスコミを通じて民衆をあおり、責任をうやむやにしようとしているようです。