今朝のNKKのラジオで岩手県出身の芥川賞作家、高橋克彦さんが、大震災後の人々が、スパーマケットなどの早期の開店を望んであいるが、自分が係わる分野の「書店」の開店を望む声はなく、人間と文学・芸術の係わりについて考えさせられたと述べていた。
確かに、あの異常な災害において、文庫本を読むなど尋常な人間ではあり得ず、まず、衣・食・住を心配しそれを求めるのが常識で、文化・芸術はその混乱が収まってからであろう。
孔子の教えの中に六芸があるが、これは礼(礼節)、楽(音楽)、射(弓術)、御(御者術)、書道(書道・文学)、数(数学)の六つの技芸の事で、人間(君子)はこの六芸に長ける必要があるとされ、「子曰わく、道に志し、徳に依り、仁に依り、芸に游(あそ)ぶ」がある。
また、古代の洞窟に書かれた絵にも、楽器を奏でる様子を描いた絵もあるが、人間と文化・芸術は切っても切れないものがあり、これから、大震災の復旧の中から夢や希望に満ちた様々ん文学や芸術が生まれてくるでしょう。
多分、慈愛に満ちた第二の宮沢賢治も・・