3月11日発生した東北関東大震災では親を亡くした「震災孤児」が相当数いるとのこと、厚生労働省などによると、阪神大震災が早朝に発生したのに対し、平日の日中に発生した今回の地震では多くの児童生徒が下校前で、学校ぐるみで避難して助かった事例が多く、「震災孤児」は数百人単位にのぼるとみられるとのことです。

TV、新聞報道では、幼い子供が状況を飲み込めず「おかさんはいつ迎いに来るの?」と周りの大人の涙をさそっているとのこと、本当に、フランスのブログではないが「もし、神様がいたらどうしてこんなことをするのか聞いてみたい」心境です。

しかし、現実は現実、幼い子供たちこれから成人するまでは誰かの保護、成人してからは自分の力で生きていかなければなりません。

私自身、戦争で父を、すぐに母も亡くしながら今日まで生きてきましたが、例え父が「お国のため」の戦争で亡くなったとしても世の中は冷たいもの、今回の大震災で発生した震災孤児たちの将来を思うと暗澹たる気持ちになります。

ただ、今回は平常時であったため、例えば両親は保険などにも加入していたとも思われ、それなりに財産もあったとも思われますので、彼らの遺産をしっかり孤児たちに渡り、その資金が周りの大人に横領されることなく、将来にわたって保証される仕組みも必要です。

また、私の場合、たった一枚残った両親の写真が何よりも大切なもの、きっと、震災孤児たちも同じ気持ちと思いますので、亡くなった親たちの写真もしっかり保管し(幼い孤児たちにはできませんので)、いつでも、彼らが手元で見れるようなことも大事です。

数百人とも想定されている震災孤児たちの行く末が安じられますが、どうか、周りの大人たち、そして行政も血の通った配慮をしていただきたいと思います。