寺山修司、言わずと知れた歌人、詩人、劇作家、彼の歌に「マッチ擦るつかのま海に霧深し身捨つつほどの祖国はありや」といのうがあります。

彼の父は戦死、そのこと念頭にあったものと思いますが、「お国のため」という美しいフレーズも所詮、残された家族は路頭に迷う生活を強いられるのが現実。

この歌を思いだしたのが原発事故現場で働く人々、海外のマスコミも、彼らを「現代の特攻隊」と表現し、命をかけた行動に敬意を表していますが、彼らは身体に多量の放射能を浴びて多分、というか、必ず、様々な後遺症で悩まされることになるでしょう。

また、彼らの労働条件、一日2食、それも、乾パンとジュース、雑魚寝、シャワーなし、下着も換えられずとのこと、旧日本軍の補給が断たれた兵士と同じです。

放射能が怖い消防隊避難区域に入るのを拒否したり、自衛隊もヘリコプターでまさに「二階から目薬をさす」ようなへっぴり腰だったのに、原発作業員、まるで、裸同然で、棄民のような扱い。

海外メデアがもてはやす、現代の特攻隊も、日本の伝統?また、命を軽く安く扱われています。