日本と言うか、北半球は毎日寒い日が続いていますが、沖縄も異常気象、毎日お天気がすぐれません。もう1月も終わりに近づいていますが、毎日曇り空、そして、低温で観光客にも期待外れの沖縄でした。しかし、自然は自然、昨日北部の名護市に行ってきましたが日本で最も早い桜で知られた名護市の城公園では桜がもう咲いていました、確かに季節は少しずつ移っているのですね。

芭蕉は「裸にはまだ衣更着(きさらぎ)の嵐哉」という句を残していますが、なんでも、増賀上人という方が伊勢神宮を参拝した折、私欲を捨てろという示現を得て、着ていた ものを全部脱いで門前の乞食に与えてしまった、という故事があり、芭蕉は自分は悟りを開いていないから如月(きさらぎ:2月)の寒さでは、重ね着をしないといけないくらいだという内容です。

私も暖房器具を持ちませんから寒さをしのぐには、当分重ね着で耐えるしかありませんが、寒ければ寒い、暑ければ暑いという人間、もし、悟りを開こうと冬の滝にうたれて心頭を滅却しようとすれば、多分大多数は心臓まひで死んでしまうでしょうね。

寒さにも負けず咲きだした桜をみて、自然の偉大さと人間の弱さを実感しました。