もう今年も残すところひと月もなし、年賀状の季節のためか故郷を思い出します。

西條八十の歌に「誰か故郷を思わざる」という

花摘む野辺に日は落ちて, みんなで肩を組みながら  唄をうたった帰りみち  幼馴染のあの友この友   ああ誰か故郷を想わざる.・・

というい歌があります。歌詞はうろ覚えですが、故郷を懐かしく思う時にこのメロディも自然に浮かんできます(古賀政男曲)

また、室生犀星の詩には 

故郷は遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしやうらぶれて異土の乞食と なるとても 帰るところにあるまじや・・

ともあります、故郷は帰るところではなく、遠きにありて思うものでしょうか、犀星は子供のころは故郷金沢では(女中さんの子供であったためか)全然いい目にあわなかった人で、実際にこのように思ったのでしょうが、作家として大成していた戦時中に疎開先として金沢に帰っていますが・・

ノーベル賞受賞した根岸さん、彼も、アメリカで日本を思ったでしょうが、内向きの日本は彼のような人でも受け入れる学会(大学)の隙間?もなく、ノーベル賞に縁の遠い「大家」達がのさばりアメリカに居ざるを得なかったとか、学問の分野でも日本の夜明けは遠いですね。

でも、根岸さん、結婚50年とかで奥さんに「あなたがいたから受賞できました」と感謝のことば、だれもがこのようになりたい理想の夫婦ですね。